優勝争いに痛手も…「このチャンスを逃したら」 パリ五輪代表23歳、欧州挑戦する理由

町田の平河悠【写真:(C) FCMZ】
町田の平河悠【写真:(C) FCMZ】

町田FW平河悠は名古屋戦を最後に海外移籍の準備

 FC町田ゼルビアは7月6日に行われたJ1リーグ第22節で名古屋グランパスに1-0で勝利した。今夏のパリ五輪メンバーに選出された23歳のFW平河悠は、この試合を最後にチーム離脱が発表されており、試合後は「ここまで来たら、みんなには『優勝してほしい』と伝えました」と、笑顔を見せた。

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 平河は前半30分、右サイドから流れたボールを回収するとMF下田北斗にパスを出し、決勝ゴールをアシストした。「もちろん、ただの1試合ではなかった」という平河は「今日は攻撃陣の距離感も、ガンバ大阪戦から改善されて、FWに入るシーンも多かったし、ゴール前にかけた人数だったり、結果的にゴールに直結するプレーもできたし、今日はそこがチームとして良かった」と、自身のアシストよりも、チームの攻撃が機能したことを喜んだ。

 今週のトレーニングが始まる際には、チームメイトの前でこの名古屋戦がラストマッチになることを伝えていたという。後半アディショナルタイム1分に、FWエリキとの交代でベンチに退く時の心境については、「やり切ったじゃないですけど、後悔もなかったし、勝っていた状態で交代できたので良かったです」と、振り返った。

 町田の生え抜きとしては、初となる欧州に挑む選手となる。平河は「『町田から世界へ』というワードを常々言われていたなかで、自分が1人目になりたいと思っていました。町田の1人目にふさわしい結果を残したい」と意気込む。

 中心選手のシーズン中の移籍はチームにとっては大きな痛手となる。だが、平河はチームの優勝争いに不安はないこと、そして今回の欧州移籍のチャンスは逃せなかったと強調する。

「代表活動で抜けたこともありましたが、そこで失速しない層の厚さを信頼していますし、自分の短いサッカーキャリアで、このチャンスを逃したら、今後何が起こるか分からなかったので(移籍を)決意しました」

 そして、平河は「ここまで来たら、みんなには『優勝してほしい』と伝えました」と、チームメイトたちにJ1のタイトル獲得を託したことも明かしていた。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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