ラモスのユニフォームに透けた“エジル10番” モウリーニョ政権下のレアル内紛に地元紙が再注目

エジルが自伝でモウリーニョ監督と衝突した過去を告白

 アーセナルのドイツ代表MFメスト・エジルが自伝を出版し、2010年から13年まで所属したレアル・マドリードで当時のジョゼ・モウリーニョ監督(マンチェスター・ユナイテッド)との壮絶な衝突を告白した。この時、現主将のスペイン代表DFセルヒオ・ラモスがエジルを全面的に支持していたと、スペイン地元紙「マルカ」が報じている。

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 現在ユナイテッドを率いるポルトガルの名将は、レアルでは頻繁に選手との衝突が表面化していた。エジルがドイツ地元紙「ビルト」で連載していた「ゲームの魔法」が書籍化されることになったが、そこではドレッシングルームでモウリーニョ監督に叱責されたことを告白していた。

「お前は2本の美しいパスで満足だと考えている。お前は50%でも十分なほど優秀だと考えているんだろ」

 この時エジルは怒りのあまりにユニフォームを床に投げつけたが、監督は攻撃を止めなかったという。「もう諦めるのか。なんて臆病者なんだ。一体どうしたいんだ? 温かいシャワーに逃げ込みたいのか? シャンプーでもしたいのか? 一人になりたいのか? それとも仲間やスタンドのファンや自分に、実力を証明したいのか」

 厳しい檄を飛ばしたモウリーニョ監督だが、同紙によれば、この衝突が起きた舞台は2012-13シーズンの第6節、9月30日のデポルティボ・ラ・コルーニャ戦(5-1)だったという。この試合にトップ下で先発したエジルだったが、ハーフタイムに指揮官から罵倒され、元ブラジル代表MFカカと交代した。エジルの気持ちを慮ったセルヒオ・ラモスは、4番のユニフォームの下にエジルの10番のユニフォームを着込んだという。

 

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