カナダ、好セーブ連発…PK戦制してコパ4強進出 ベネズエラ執念“同点ゴール”も実らず敗退

カナダ代表がPK戦を制してベスト4進出【写真:Getty Images】
カナダ代表がPK戦を制してベスト4進出【写真:Getty Images】

1-1でPK戦に突入…準決勝はアルゼンチンと対戦

 南米選手権(コパ・アメリカ)は現地時間7月5日に米テキサス州アーリントンでベネズエラとカナダによる準々決勝が行われ、1-1の同点からPK戦の末にカナダが勝ち上がりを決めた。

 今大会は南米サッカー連盟所属の10チームに、北中米カリブ海地区からネーションズリーグの上位6チームを加えた全16チームで開催。米国で4チームずつ4組のグループリーグと、上位2チームずつが進出する準々決勝以降の戦いが行われる。

 前評判ではグループリーグB組を3連勝で突破したベネズエラが優位とされていたが、先制点を奪ったのはそれに反してカナダだった。前半16分、右サイドでスローインを素早く始めたところから突破すると、中央への折り返しをMFジェイコブ・シャッフェルバーグが押し込んだ。

 ここからはベネズエラが攻撃を仕掛ける時間が長くなり、カナダがカウンターを狙う構図で試合が推移していった。カナダのGKマキシム・クレポーがファインセーブでしのぐ場面もありながらハーフタイムを迎えると、後半も同様にベネズエラの攻撃が多くなった。

 カナダが追加点を奪えそうな場面を逃していると後半19分、ベネズエラは相手ロングスローの守備から一気のカウンターとなり、ハーフウェーラインを越えたあたりからFWサロモン・ロンドンが背後のスペースをカバーしようと前に出てきていたクレポーの頭上を狙うループシュートを狙い、これがゴールに吸い込まれた。

 同点になった後は体力的に落ちた感のあるベネズエラに対しカナダも攻撃回数を増やした。互いに間延びしてカウンターを打ち合うようなオープンな状態も生まれたが決勝点は決まらず1-1のまま後半を終了。大会レギュレーションにより延長戦はなくPK戦での決着になった。

 互いに1人ずつ失敗して迎えた4人目、先攻ベネズエラはMFジェフェルソン・サバリノがゴール左を狙い強いシュートを放ったがクレポーがファインセーブ。一方で後攻のカナダMFステファン・エウスタキオがゴール右に流し込もうとしたシュートをGKラファエル・ロモが読み切ってセーブした。

 決着がついたのは6人目、ベネズエラのDFウィルケル・アンヘルが置きにいったシュートをクレポーがセーブし、カナダはMFイスマエル・コネが流し込んだ。この結果、PK戦のスコア4-3でカナダが勝利し、準決勝ではグループリーグで敗れた前回王者アルゼンチンとのリターンマッチに臨むことが決まった。

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