五輪選外の松木玖生、心配されるメンタル面 「何も変わることはない」指揮官が語った影響
FC東京のピーター・クラモフスキー監督が取材に対応
FC東京は7月4日に、柏レイソル戦(6日)に向けたトレーニングを行った。この日の練習にはクラブのOBであり、現在はスペイン1部レアル・ソシエダに所属するMF久保建英とスペイン2部ウエスカのMF橋本拳人が練習に部分参加した。
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この日、初めて久保とボールを蹴る機会を得たというMF松木玖生は「良い影響を与えてくれていました。やっぱり一個一個のパスの違いとかで存在感がありました」と、その印象を語ったが、チームの指揮をとるピーター・クラモフスキー監督も、OBの参加を「ビューティフル(美しい)」と歓迎した。
オーストラリア人監督は「先週は(ベルギー1部モレンベーク)MF安部柊斗も来てくれましたし、このクラブの特別な部分だと思っています。このクラブはクラブハウス内、そしてファン・サポーターがファミリーだという話をしますが、クラブOBもファミリーです。そういう歴史があるのは、このクラブの特別なところだと思います。選手たちが戻ってきてくれることで、特別なエネルギーがもたらされたと思っています」と言い、欧州でプレーする選手たちの基準を、選手たちも感じるチャンスだと続けた。
「自分たちの基準を知り、その基準を毎日毎日、高めることが大事です。常に留まるのではなく、押し上げないといけません。ヨーロッパに行けば、要求されるレベルが非常に高く、それに応えることができなければ忘れられてしまいます。私たちも自分たちのレベルを要求されるレベルに届くように意識し、継続して成長できればいいと思います」
前日にはパリ五輪のメンバー発表が行われ、これまでU-23日本代表の中軸であったMF松木玖生が招集外となった。次の試合に向けて、メンタル面で影響があるかもしれない。だが、クラモフスキー監督は心配していないようだ。「玖生はしっかりとクラブを代表して、いつも戦ってくれています。日本代表の時も、しっかりと戦ってくれていました。彼の彼自身の扱い方は、素晴らしいと思っています。そして、大志(野澤大志ブランドン)とタロウ(荒木遼太郎)が選出されたことも、誇りに思います。何も変わることはありませんし、私たちはFC東京として自分たちのベストを尽くすだけです。また代表に呼ばれることがあれば、国を代表して誇りを持ってプレーすればいいだけのこと」と、U-23日本代表に選ばれた選手も、選ばれなかった選手も、FC東京の一員として週末の試合に集中できると胸を張った。
(河合 拓 / Taku Kawai)