五輪代表選出の23歳DFが証明した“学習能力の高さ 浦和指揮官が4日前に感じた成長

浦和の大畑歩夢【写真:徳原隆元】
浦和の大畑歩夢【写真:徳原隆元】

浦和のヘグモ監督は大畑について「毎週、成長を見せてくれている」

 浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は7月4日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。五輪代表に選出されたDF大畑歩夢について「非常に嬉しく思うし、誇りに思う」と喜んだ。日本サッカー協会(JFA)が3日に会見を行い、パリ五輪に臨む代表選手18人を発表。大畑はそこに名を連ねていた。左サイドバックとしてプレーする姿が期待されている。

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 浦和ではシーズン当初、それほど多くの出場機会を得ていなかったが、ヘグモ監督は「シーズンの開始当初はハムストリングに症状が出ていた。そこで練習や試合で負荷を調整していた」と明かす。現状について「今は90分プレーできる状態にある。安定した状態で練習もできているし、試合後の回復も良くなっている。彼だけではないが、特に瞬発力のある選手はしっかり筋トレをすることで怪我を予防できる。それも続けていってほしい」と話した。

 サガン鳥栖から浦和に移籍して3年目の大畑のパリ五輪選出について、ヘグモ監督は「五輪代表に選出されたことを非常に嬉しく思うし、誇りに思う。毎週、成長を見せてくれている」と話す。そして、大畑の成長している部分について問われると、指揮官は学習能力を強調した。

「(6月26日の)名古屋戦後に、寄せることができたのに引いてしまった場面があったのでその話を本人としたが、(6月30日の)磐田戦では非常に良かった。つまり、学習しているということ。非常に大切なことだと思う。非常に好奇心のある選手で、ピッチ内外でいろいろなことに注意を向けていると思う。戦術的な判断や選択も向上しているので、ビルドアップやラストサードでも良くなっている。今後はシュートやクロスのディテールを詰める段階にあるだろう。私たちのサッカーではサイドバックは攻撃でも重要だ」

 また、守備面についても「1対1が非常に得意になってきている。守備での1対1、ゲームの読みも良くなってきていて、相手が背後を使う時にスピードを生かしてセンターバックの背後をカバーできるようになってきている」と評価した。今季のスタートから五輪出場への強い思いを話していた大畑だが、当初の当落線上かやや厳しいという評価から、カタールで行われたアジア最終予選でのプレーぶりも含めて、選出が濃厚という評価に変わってきていた。そこには、着実に成長を見せた部分が大きな要素にあると言えるようだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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