「え、10番じゃん」 パリ五輪代表FWがシティと“二人三脚”、タフさ増強「知識が付いた」

斉藤光毅【※画像はスクリーンショットです】
斉藤光毅【※画像はスクリーンショットです】

保有元のロンメルがシティ・グループ

 大岩剛監督率いるパリ五輪代表の10番FW斉藤光毅が7月4日、オンライン会見を行った。昨年10月に右ハムストリングを負傷し、長期離脱を強いられたなか、U-23日本代表が臨んだ6月のアメリカ遠征で代表復帰。満を持して背番号「10」を託された。会見では「コンディション」を何度も繰り返し、中2日の連戦、グループリーグのパラグアイ、マリ、イスラエルという難敵、世界大会の重圧、すべてを乗り越えるための重要性を説いた。現在は、保有元ベルギー2部ロンメルSKがシティ・グループなことからマンチェスターでトレーニングを積んでおり、“二人三脚”でベストな状態で五輪に臨む。

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「改めて頑張らないといけないし、コンディションを上げてベストに持っていこうと思いました」

 何度も繰り返した「コンディション」という言葉。これは誰よりも大切さを痛感しているからだ。各年代別代表で活躍し、2017年U-17ワールドカップ(W杯)メンバーに選出されるも負傷離脱。2年後のU-20W杯ではチーム最年少でメンバー入りしたものの、大会途中で負傷し、離脱を強いられた。また2年前のU-21日本代表が臨んだU-23アジアカップでは自身の状態が悪く、強みを出し切れなかった。だからこそ、大舞台に臨むにあたって100%を維持できるか、斉藤はそこに注力する。

「(アジアカップでは)いろんな人に相談していたけど、がっつり動ける環境を揃えられなかった。今はシティ・グループのスタッフ、代表のスタッフに相談したり、コンディション上げる知識が付いた。リハビリ期間を含めて、そういう面では成長した。大きい大会でコンディションをベストに持っていくことが仕事だと思う」

 現在は、名門マンチェスター・シティの施設でトレーニングを積む。「プレシーズンみたいな形でいろんな選手が集まって練習している。シティ・グループの人たちが組むメニューを信じて、自分なりのコンディションを上げておきたい」。タフな10番を目指して五輪まで万全な状態を作り出す。

 メンバー発表は時差もあり朝6時だった。ライブ配信を確認し「三戸ちゃん(三戸舜介)がMF登録で、(斉藤の名は)呼ばれなかったので『え?』と思った」という。その後、FW登録で名前を呼ばれた。背番号10もその時知った。「え、10番じゃんと思いました」と率直な感想を言い、「それも含めて頑張ろうと。驚きましたね」と、かつて中村俊輔や堂安律らが背負った番号を自らの“色”にする。

「優勝に向けて全員が同じ方向を向かないとできない」

 目指す場所は1つだけ。56年ぶりのメダル獲得、そして頂点へ――。斉藤が牽引する。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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