浦和監督が明かす新主将就任の舞台裏「流れが良かった」 25歳MFは「リスペクトされてる」
ベテランの西川周作と伊藤敦樹が候補に浮上
浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は7月4日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。MF伊藤敦樹を新キャプテンに任命したことについて、「この形になった流れが非常に良かった」と、決定の過程にあった話し合いについて話した。
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浦和はシーズンにあたって主将に任命されたDF酒井宏樹、副主将のDFアレクサンダー・ショルツが6月末でいずれも海外移籍によりチームを離れることが発表された。酒井の発表直後の6月26日に行われたJ1リーグ第20節名古屋グランパス戦(1-0)ではGK西川周作、ショルツの離脱も発表されたあとに開催された6月30日の第21節ジュビロ磐田戦(3-0)ではMF伊藤敦樹がキャプテンマークを巻いた。そして、7月1日に伊藤のキャプテン就任と、2022年には主将を務めた西川が副キャプテンになることが発表された。
公開練習後に伊藤は、発表のタイミングは別にして名古屋戦と磐田戦の間にヘグモ監督と選手2人のほか、堀之内聖スポーツ・ダイレクター(SD)も同席してキャプテンが決まったことを話していた。
ヘグモ監督はこの件について「本人の経験を踏まえれば、西川がキャプテンになっていても自然だったと思う。伊藤、西川、堀之内SDと私でこの件について話した。そのなかで、西川が伊藤に向かって、『浦和の将来を担う敦樹がキャプテンになるべきではないか』と話し、伊藤も準備ができていると話した。伊藤と西川の人柄がよく出た話し合いになったと思う。彼らは選手としても人柄としても素晴らしいと思う」と、決定の過程について話した。
そして、ヘグモ監督は「どちらがキャプテンになっても良かったと思う。でも、この2人の発言によってこの形になった流れが非常に良かった。選手たちと話すたびに私にも学びがある」と話していた。
ヘグモ監督は伊藤について、「まずはピッチで周りを引っ張っていく性格を持っている。戦術的な能力も視野も広く、サッカーの知識があり議論ができる。また、野心もある。今シーズン中だけでも、『もっとゴールできてもいいんじゃないか』と話したなかで、ゴールもアシストも増えてトッププレーヤーになっていると思う。ほかの選手やスタッフからのリスペクトも感じられる」と話す。
正式発表後のキャプテンとして初陣になる7月6日の第22節湘南ベルマーレ戦は、伊藤にとって幼少期に育った旧浦和市内の中でも地元と言える地域にあり、クラブの伝統がある浦和駒場スタジアムでの開催。浦和のスタッフによればチケットの売れ行きからもほぼ満員が予想されるなか、幸先のいいスタートを切りたいところだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)