久保、鈴木彩、松木ら不在 パリ五輪代表「先発予想」を考察、“七色”アタッカー生かす采配に期待

パリ五輪メンバーのスタメン&布陣を予想【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
パリ五輪メンバーのスタメン&布陣を予想【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

優勝を果たしたアジア杯メンバーが中心となった18人

 日本サッカー協会(JFA)は7月3日、パリ五輪代表メンバー18人を発表した。2008年北京大会以来のオーバーエイジ(OA)起用もなし。GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)やMF松木玖生(FC東京)が移籍の可能性があるため選外となるサプライズがあったなか、選出された18人はこれまで招集された総勢87人の思いを背負って世界の大舞台に立つ。24日(日本時間25日)のグループリーグ初戦パラグアイ戦に向けて、予想スタメンを考察する。

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 今大会は主に最終予選を兼ねたU-23アジアカップメンバーを中心に構成された。同大会メンバー以外は6月のアメリカ遠征で招集された欧州組・斉藤光毅と三戸舜介。欧州組は6人となった。優勝を果たし、五輪切符を獲得した大会のメンバーは一体感もあり、絆も強い。特にGK小久保玲央ブライアンと最終ラインの4人はOAが起用されなかったことも幸いして連係に問題はないだろう。大畑歩夢、関根大輝の両サイドバック主力組に加えて、高井幸大、木村誠二、西尾隆矢の3人は横一線。アジアカップで奮闘した高井と木村のコンビが軸になるか。

 ボランチはシント=トロイデンの藤田譲瑠チマと山本理仁コンビを川﨑颯太がバックアップする。

 この世代を牽引してきた松木は外れたが、アタッカー陣は豊富。10番を付ける斉藤と、昨シーズンにオランダ1部スパルタ・ロッテルダムで両翼を務めた三戸は欧州で磨いたコンビネーションが光る。平河悠、佐藤恵允も経験豊富で、組み合わせも“七色”だ。アタッカー陣にトップ下の荒木遼太郎を含めて、「4-1-4-1」にシステム変更した際には柔軟にインサイドハーフでのプレーも期待され、大岩監督の采配に注目だ。

 1トップはエース細谷真大。A代表経験もあり、大岩監督の信頼も絶大だ。所属のFC町田ゼルビアで好調の藤尾翔太はサイド起用もできるため、強心臓から織り成すゴールを目指してもらいたい。

 グループDの大岩ジャパンは24日にパラグアイ、27日にマリ、30日にイスラエルと対戦する。強豪揃いの“死の組”ではあるが、1968年メキシコ五輪以来、56年ぶりのメダル獲得に向けて18人の総力戦となる。

◆パリ五輪代表のスケジュール
7月17日(日本時間18日4時) 国際親善試合 VSフランス
7月24日(日本時間25日2時) パリ五輪グループリーグ第1戦 VSパラグアイ
7月27日(日本時間28日4時) パリ五輪グループリーグ第2戦 VSマリ
7月30日(日本時間31日4時) パリ五輪グループリーグ第3戦 VSイスラエル
8月2日(日本時間3日2時/4時) パリ五輪準々決勝
8月5日(日本時間6日1時/4時) パリ五輪準決勝
8月8日(日本時間9日0時) パリ五輪3位決定戦
8月9日(日本時間10日1時) パリ五輪決勝

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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