イングランド救った英雄、出場停止の可能性 卑猥ジェスチャー問題視…UEFA調査と英報道
自分の股間を鷲掴みにするようなジェスチャーが問題に
欧州サッカー連盟(UEFA)は、欧州選手権(EURO)でイングランド代表MFジュード・ベリンガムが行ったジェスチャーが規則に抵触している可能性があるとして調査中だと英公共放送「BBC」が報じた。21歳のMFには出場停止や罰金処分の可能性があるという。
イングランドはEUROのグループリーグをC組首位で通過し、現地時間6月30日の決勝トーナメント1回戦でスロバキアと対戦。0-1とビハインドの状況で迎えた後半アディショナルタイム5分にベリンガムが豪快なオーバーヘッドキックを決めて延長戦に持ち込むと、FWハリー・ケインのゴールによって2-1の勝利を収めていた。
調査の対象となっているのは、劇的な同点ゴールの後のパフォーマンスだという。ベリンガムは右手で自分の股間を鷲掴みにするようなジェスチャーをしており、これはUEFAが定める「品行方正に関する基本ルール(the basic rules of decent conduct)」に違反している可能性があるという。
このジェスチャーはスロバキアベンチに向けた行為だとして問題視されたことについて、ベリンガムは自身のSNSを通じて「友人に向けた内輪のジョーク」だと弁明しているが、ルール違反が認められた場合には、出場停止や罰金処分が下される可能性があるという。
なお、「BBC」のダン・ローン氏は「ベリンガムのケースは出場停止よりは罰金の可能性が高いが、彼の釈明とスロバキアチームがこの件をどのように考えているかによって決まるだろう」と見解を示している。
今大会のイングランドは勝ち進みながらも、期待外れのパフォーマンスに終始していることから批判にさらされている。ここまで2得点と1人で気を吐くベリンガムが出場停止となれば、“スリーライオンズ”にとってこれ以上ない大打撃となってしまうだろう。