C・ロナウド、試合中まさかの号泣も…PK戦成功に海外脱帽「プロフェッショナリズムを見た」
EURO決勝トーナメントで、ポルトガルがスロベニアを延長PK戦の末に撃破
欧州選手権(EURO)は現地時間7月1日に決勝トーナメントの試合が行われ、ポルトガルは0-0で迎えた延長PK戦を3-0で制し、スロベニアを下した。延長戦でPKを失敗するもPK戦では蹴り込んだポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、「すべてを考慮すれば、私たちが上回っていた」とコメントしたと英公共放送「BBC」が報じた。
ポルトガルはグループリーグを2連勝で首位通過を決めたが、最終戦で初出場のジョージアに初勝利を献上する不覚を取った。そして、この決勝トーナメント1回戦ではイングランドの入ったC組を通過してきたスロベニアとの対峙となった。
0-0のまま90分を終えた試合は延長前半の終了間際、ポルトガルがPKを獲得。ここでロナウドがキッカーを務めたが、ゴール右下を強く狙ったシュートは名手ヤン・オブラクに弾き出された。ロナウドは悔しさのあまり涙を流した。
しかし、PK戦に突入するとポルトガルはGKジオゴ・コスタが衝撃の3人連続セーブ。ロナウドも悔しさを振り切るように確実にシュートを決めた。「BBC」によると、39歳のロナウドは史上初めてEURO3大会でPK戦シュートを決めた選手であり、PK成功の最年長記録も更新したという。
BBCで解説を務めた元イングランド代表マーティン・キーオン氏は「心理的に言えば、私たちは彼の涙も見た。彼のプロフェッショナリズムを見た」と、PK戦で成功させたロナウドの精神力を絶賛した。
試合後のロナウドは「悲しみで始まれば、喜びで終わる。サッカーとはそのようなものだ。不可解な瞬間だ。チームに直接リードをもたらすシュートを決められなかった。今シーズン、一度も失敗しなかったけど、一番必要な時にオブラクに止められた。ピッチは良くなかったし、とてもタフだった。でも、準々決勝に進むのには値した。すべてを考慮すれば、私たちが上回っていた」とコメントした。
強豪ぞろいのブロックとなったこちらのトーナメント山では、ポルトガルは準々決勝でフランスと対戦。準決勝にはドイツとスペインの勝者が待つ。ポルトガルとロナウドは2016年の初優勝以来の栄冠を狙う。