川崎の奈良がACLイースタン戦で一発退場 PKから先制点献上…10人のまま0-1で後半へ
川崎が75.1%のポゼッション率、数的不利ながらボールを保持するも崩せず
川崎フロンターレのAFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節は、0-1とビハインドを背負う苦しい前半を終えた。敵地・香港に乗り込みイースタンSCと対戦した川崎は、前半14分にPKで先制点を献上。DF奈良竜樹が退場となり10人の苦しい展開となった。
川崎は主将の日本代表FW小林悠をベンチスタート、昨季のJリーグMVPのMF中村憲剛、MF家長昭博、DF谷口彰悟、MF大島僚太といった中心選手が遠征に帯同せずにこのゲームに臨んだ。試合開始からボールを保持するゲームを展開していたが、一発のカウンターで苦境に陥った。
前半13分、川崎の最終ライン背後に出たボールにFWブレダが抜け出すと、追走したDF奈良竜樹がペナルティーエリア内でファウル。PKが与えられ、イラク人レフェリーのモハナド・カシム氏は決定機阻止としてレッドカードを提示した。これをブレダに冷静にゴール右に蹴り込まれ、先制点を献上した。香港勢として初出場であり、ACL出場チームでは史上初となる28歳の女性監督チャン・ユェンティン氏が率いるチームとして話題のイースタンSCは、初戦の広州恒大(中国)戦で0-7と敗れていたなか、これが初ゴールとなった。
大会公式サイトのデータでは75.1%のポゼッション率と、数的不利ながら圧倒的にボールを保持して攻撃を仕掛ける川崎だったが、最終ラインをなかなか崩すことができずに決定機は生み出せなかった。
川崎は初戦を水原三星(韓国)とホームで引き分けたが、同組のもう1試合では水原と広州が2-2で引き分けた。日韓中の三つ巴が予想されるグループだけに、10人での敵地での戦いとはいえ、是が非でも逆転勝利を飾りたいところだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images