主将・宇佐美貴史が強調「頭を下げない」 退場響く逆転負けで仲間にかけた言葉「力があるチームなら」

宇佐美貴史早くも次戦を見据えた【写真:産経新聞社】
宇佐美貴史早くも次戦を見据えた【写真:産経新聞社】

G大阪は町田に敗れて10戦ぶりの黒星

 3位ガンバ大阪は6月30日、J1リーグ第21節で首位のFC町田ゼルビアと対戦し1-3で敗れた。立ち上がりで押し込み、前半9分にMFウェルトンが先制点を奪ったなかで前半34分にDF半田陸が2枚目のイエローカードで退場。数的不利に陥ったなかで、3失点しての逆転負けとなった。G大阪は3位をキープしたものの、10戦ぶり敗戦。主将のFW宇佐美貴史は試合後、チームメイトを鼓舞して切り替えを誓った。

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 スタンドと一体になった上位対決にふさわしい一戦だった。G大阪としては、勝てば7シーズンぶりの首位に立つ可能性があったなか、2万6000人超のサポーターが後押しした。

 立ち上がりはG大阪が押し込む。そのなかで前半9分にMFウェルトンが先制点を挙げた。だが、同34分にDF半田が2枚目のイエローカードを提示されて退場。数的不利に陥ったなかで前半終了間際に失点し、相手にボールを保持された後半に2失点を喫した。

 宇佐美はハーフタイムに「しっかり耐えて耐えて1つのカウンターだったり、しっかり前に前にパワーを使っていこう」と話したという。それでも、悔しい敗戦で首位の町田とは勝ち点5差に開いた。主将として試合後、開口一番に話したのは「(半田)陸の責任というわけでは全くない。首位に行く力があるチームならおそらくあれでも耐え忍んで、後半に自分たちの時間に点を取ってという内容のゲームにできた。誰も陸に対して何も思っていないし、みんな切り替えて次に向かっていけると思う」と、半田の気持ちを思いやった。

 だからこそ、チームメイトに伝えたのは「頭を下げない」ということ。「何もネガティブな感情や言葉、表に出さないように。スタジアムにいるサポーターの声を聞いてしっかり気持ちとしてはみんな取り戻したと思う。こういう悔しさを刻んで次勝って喜ばせてあげよう、と」。ともに戦ったスタンドのサポーターたちへ。圧倒するブーイングに相手の主将DF昌子源は「最初、圧倒されたところもあった」と話した。手痛い敗戦だが、まだまだここからだ。

(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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