浦和がFWソルバッケンのレンタル満了発表 名門ローマから加入もフル出場なし…残留交渉実らず
リーグ戦は5試合の出場のみ
浦和レッズは7月1日、ノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンが期限付き移籍期間の満了により退団することを発表した。
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ソルバッケンは昨年1月からイタリア1部セリエAの名門ASローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場した後にギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していた。しかし、ギリシャでのリーグ戦では5試合ノーゴール、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では3試合ノーゴールと不調だった。
オリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意。ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、シーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入していた。
しかし、日本では沖縄県トレーニングキャンプの途中から合流したもののコンディションが整わず、負傷離脱も長くデビューは5月22日のルヴァンカップ1stラウンド3回戦V・ファーレン長崎戦までずれ込んだ。その先もコンスタントにプレーできたとは言えず、フル出場は1試合もなかった。
自身もラストゲームとなった6月30日の第21節ジュビロ磐田戦後に「コンディションも前より良くなった。90分、走り切れたら100%なんだろうけど、それは今ではない」と話した。
磐田戦では後半28分の交代時に多くの選手と握手やハグを行い、契約満了での退団が示唆されていた。試合後に「(出場した中では)埼玉スタジアムでの初勝利でしたね。チームはこの自信とともに、素晴らしい選手たちによる素晴らしいチームだと思うし、怪我から多くの選手が戻ってきて流れを止めずにいけば、シーズン終盤にはトップ5にいることができるだろう」と話していた。
高い能力の片鱗は随所に見せていた長身の快速ウインガーだったが、浦和では本当の姿を見られないまま去ることになった。
浦和は「期限付き移籍期間満了の瞬間まで同選手の残留を実現させるための手段を講じておりましたため、ファン・サポーターのみなさまへ事前にお伝えすることができず、またその結果、ソルバッケン選手本人からの直接のごあいさつが叶わず誠に申し訳ございませんでした」と声明を発表している。
ソルバッケンのコメントは以下のとおり。
「全ての浦和レッズファミリーのみなさん、ありがとうございました。怪我をしてしまったこともあり、みなさんの前であまりプレーできず申し訳ありませんでした。
日本に来た初日から、みなさんに歓迎され、このクラブの一員だと感じることができました。サポートをしてくれてありがとうございます。そして、これからもずっと浦和レッズを応援し、見守っています。Let’s go REDS」
(FOOTBALL ZONE編集部)