浦和DF酒井らが退団の挨拶 ショルツは通訳なしで感慨の言葉「ありがとうでは足りない」
海外移籍が前提でチームを離脱
浦和レッズは6月30日のJ1リーグ第21節でジュビロ磐田をホームに迎え撃ち、3-0の勝利を収めた。試合後、海外移籍の手続きのためチームを離脱したと発表されたDF酒井宏樹とDFアレクサンダー・ショルツが退団の挨拶を行った。
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浦和はここ1週間で主将のDF酒井宏樹、DFアレクサンダー・ショルツ、MF岩尾憲の退団が発表された。岩尾はすでに移籍先である古巣の徳島ヴォルティスに合流しているが、海外移籍が前提の酒井とショルツはこのゲームの後に退団の挨拶を行う予定で試合が始まった。
試合はキャプテンマークを巻いたMF伊藤敦樹の1ゴール2アシストの活躍もあり、浦和が3-0の勝利を収めた。そして、試合後のピッチには酒井とショルツが姿を見せた。酒井は「みなさんこんばんは。この雨の中、僕らの話を聞きに待っていただき、本当にありがとうございます。そして選手のみなさん、このように話しやすい環境を作っていただきありがとうございます」と冒頭に話し、場内からは笑いも起こった。
そして、酒井は「みなさまと取りたかったタイトルをこの地で一緒に獲れたことを本当に誇りに思います。これから先、チームは変わりますが、今後必ずまたこの地で、今度は相手選手として皆さんの大ブーイングを聞いてプレーしたいと思います。3年間、ありがとうございました」と、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を獲得したことを念頭に感謝の言葉を話した。
また、ショルツは通訳を伴わずに現れ、すべて日本語で「みなさんこんばんは。3年間、135試合、勝った時も負けた時も、こうやって複雑な気持ち、上手く表現することができない。しかし、3年前、笑顔で来ました。今日も僕は笑顔で行きたい。ありがとうでは足りない。この時は、いつまでも忘れない。We are REDS!」と話した。
ともに2021年夏に加入し、両者ともUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもプレー経験を持つ世界基準を浦和に持ち込んだ。ACL優勝、クラブ・ワールドカップ(W杯)出場の偉大な足跡は浦和のクラブ史に残っていく。