「やめるか、やめないかを決めるのは自分」 何度も苦境を経験…南野拓実が完全復活した訳
今季はクラブの年間MVPに選出された
フランス1部モナコに所属する日本代表MF南野拓実が6月29日に都内でトークショーを行った。今回のトークショーは29日と30日にYANMAR TOKYO地下1階「HANASAKA SQUARE」で開催される「『MINAMINO REPORT EXHIBITHION』~南野拓実と学ぶ、サステナブルの最前線~写真展」の記念に行われた。南野は完全復活をした2023-24シーズンを振り返った。
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2022-23シーズンにイングランド1部リバプールからモナコに加入した南野だが、1年目は公式戦25試合出場1得点4アシストと真価を発揮できなかった。しかし、アドルフ・ヒュッター監督が就任した2023-24シーズンは公式戦31試合で9得点6アシストを記録して、クラブの年間MVPにも選出された。
トークショーでファンから「好きなことを仕事にしていても、挫折とかはあると思うが。やめたいなと思うときどう乗り越える?」と問われた南野は、「僕も今まで、何度も悔しい経験、挫折してきたことがありますが、『今は成功するための途中なんだ』と思うことはすごく大事だと思う」と、苦しい時の心構えを明かした。
そして、「挫折したところで終わらない。やめるか、やめないかを決めるのは、常に自分。そこでやめない。成功するまで続けてやる。そう思えるかどうかがすごく大事。その強い気持ちを持っていれば、成功したときに振り返ってみたら『あそこでやめなくてよかったなとなる』それが自信にもつながる。僕なんかの言葉は月並みかもしれないけれど、そういう気持ちで頑張ってみてください」と、アドバイスを送った。
実際に南野自身も2023-24シーズンを迎えるにあたって「継続性」を心掛けたという。「今でもそうですが『継続性』を持つこと。続けることが一番大事だなと。どんなに良い練習をしても、どんなに高い意識でいても、それが3日とか、1週間で終われば意味がない。それを続けることが一番大事かなと思う」と語った。
そして、より具体的に「僕自身、昨シーズン苦しい時期もあったが、自分を信じてトレーニングを続けたからこそ、今季は良いシーズンを過ごせた。試合に出られない時期があっても、それで『ダメだ』と思うのではなく、状況が変われば自分には掴む力があると思うこと。そういう気持ちで自分を高めることに妥協はしなかったと個人的には思う。監督が変わったことは、きっかけとして大きな要因だったけど、腐らずに次のシーズンも努力を続けられたことが、今は自分の自信になっている」と、自分の取り組みを信じて、継続する重要性を強調した。
(河合 拓 / Taku Kawai)