「Jリーグが中国からスポットライトを取り返す」 米メディアが日本のアジア覇権奪還の可能性を特集
現状は中国リーグの独壇場だが…
2月25日に2017シーズンのJリーグが開幕した。これを受けて米メディア「ESPN」は、「Jリーグは中国スーパーリーグからスポットライトを取り返そうとしている」と見出しを打って紹介している。
記事内では、鹿島アントラーズが昨年に行われたFIFAクラブワールドカップ(W杯)決勝でレアル・マドリード相手に2得点を決め、欧州王者をあと一歩のところまで追い詰めたことを解説。そのうえで、ホーム開幕戦でFC東京を相手によもやの敗戦を喫したとレポートした。
また鹿島の他に、浦和レッズ、川崎フロンターレ、ガンバ大阪の昨季上位4チームの中で、勝ち点3の獲得に至ったのが川崎のみであることを指摘し、「予測のできないJリーグを象徴するような典型的な立証となった」と、開幕戦を振り返っている。
しかし、現状ではJリーグ開幕戦は他国でそれほど注目を集めなかった。実際には中国スーパーリーグのほうが明らかに注目度は高い。何百億もの資金を補強に投じて世界的なスターたちを引き入れることに成功しており、それに伴い観客動員数も急増。2016年度のJリーグの平均観客動員数は1万8000人弱なのに対し、中国スーパーリーグは2万4000人強とアジア最多を誇っている。
一般的には、Jリーグのほうが中国スーパーリーグよりもパフォーマンスの質は優れているという意見が根強いものの、記事ではブラジル代表MFオスカルやMFパウリーニョ、元アルゼンチン代表FWカルロス・テベス、FWアレックス・テイシェイラらの上陸がそのギャップを狭めているとの見解を示している。
それでもJリーグは、それを超える興奮と魅力を取り戻す試みを始めているというのだ。