「勝てないことが何より辛い」 後半戦2連敗スタート、横浜FM苦戦の要因は?…宮市訴えた3連敗阻止
京Vに1-2で敗れ2連敗となった
横浜F・マリノスは6月29日に行われたJ1第21節の東京ヴェルディ戦に1-2で敗れ、後半戦を2連敗スタートとなった。試合後には横浜FMのゴール裏のサポーターから大きなブーイングが選手たちに浴びせられた。
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AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で決勝に勝ち上がったチームは、7勝5分8敗と負け越している。この試合に先発出場したFW宮市亮は、2点を追うなかで前半アディショナルタイム5分にエリア内で右足を振り抜いて1点を返した。しかし、反撃も及ばずに1-2で敗戦となり、ミックスゾーンでは「僕の(得点やアシストの)数字どうこうよりも、チームが勝てないことが何よりも辛いです」と声を落とした。
この試合は前半から東京Vのプレッシングに苦しみ、横浜FMはボールを自陣で回すばかり。前半40分近くなっても、シュートを1本も打てない状態だった。宮市は「なかなかボールが攻撃陣に入らない形で。ヴェルディもすごく対策してきた感じがあったので、本当に前半は苦しかった。やっぱり失点が、チームとしても前半で勝負を決めようというくらいの感じで入ったなかで、ああいった失点で0-2のビハインドになってしまうのは、なんでだろうというところがあります。ただ、1-2になって、もう一回、ここから巻き返そうというなかでハーフタイムに入って、後半は本当に僕らがほぼ支配していたと思いますが、結果は結果なので、しっかり受け止めないといけない」と、先にゴールを許してしまったことを苦戦の要因に挙げた。
ボールの動かし方に関しては、前半の途中に中盤の底をダブル・ボランチにしたことで改善が見られた。宮市も「立ち位置のところでやりやすくなったのかなと。僕は中盤の選手じゃないので何とも言えませんが、たぶん、中でやっている中盤の選手はやりやすさを感じたと思う。結構ゴール前まで行くシーンは多くなったので、ああいう形を前半からやらないといけない」と、コメントした。
後半、東京Vを圧倒したように試合の内容は決して悪いわけではない。それゆえ、チームの雰囲気も決して悪くはないという。だからこそ、改善点を見出すのが難しい状況に陥っていると宮市は言う。「落ち込んでいる雰囲気も全然ないですし、みんな前向きにやっている。雰囲気的にどうこうというのもないですけど、これ(結果)ばかりは水物じゃないですけど、勝つ時は勝つし、負ける時は負ける。ただ、ここで本当にズルズルいかないことが、何より大事。今シーズンは連敗が多いですけど、絶対に3連敗しないようにして、流れを食い止める。また連勝していけば、流れも変わってくると思う」と、3連敗だけは避ける必要があると強調した。
ゴールに絡めているが、「そこよりもチームの勝利が何よりなので。僕がアシストしてどうこう、ゴールしてどうこうじゃなくて、誰がアシストしても、ゴールしても、チームが勝てば僕はうれしいんで。また自分に出場機会があった時は、勝利に貢献できるようなプレーをしたい」と言い、自分の得点やアシストを勝利につなげられないことにもどかしさを滲ませた。
(河合 拓 / Taku Kawai)