ミランの身売り完了が再びドタキャン! 伊メディアが一斉報道、最終的に悪夢の破談も
中国グループ側の買収資金調達が間に合わず…120億円を支払い30日間の買収延期へ
ACミランは累積赤字の影響で低迷を続けているなか、中国人オーナーグループへの身売りが発表されているが、中国人側の買収資金調達が間に合わずに身売り完了が再びドタキャンとなる可能性が高まっている。ミランのグループ会社でイタリアテレビ局「メディアセット・プレミアム」などイタリアメディアが一斉に報じた。
シルビオ・ベルルスコーニ会長の総帥を務めるミランの親会社「フィニンベスト」は昨年中国人投資グループ「シノ・ヨーロッパグループ」と身売りで完全合意に至っていた。だが、中国側がミラン買収資金を調達できずに正式契約はドタキャンされ、契約日は3月3日に延期されていた。
ところが中国人グループは320万ユーロ(約384億円)の調達ができなかったという。100万ユーロ(約120億円)を支払う代わりに、30日間の買収延期になるという。
ミランは2年前に一度タイ富豪への株式売却で完全合意に至りながらも、ドタキャンの連続で最終的に破談となった経緯があった。すでに中国人グループはフィニンベスト社に昨季の買収延期で二度も100万ユーロ(約120億円)を支払っている。
ミランは身売り契約の二転三転の結果、日本代表FW本田圭佑ら移籍金のかからない訳あり補強路線でチームの弱体化を招いた経緯があった。1月の移籍市場で選手を放出した一方で、戦力強化は期限付きでの補強にとどまっていた。中国人グループの3度目のドタキャンで、破談の悪夢再びとなるのだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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