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中国は「全力で4位を狙うのみ」 W杯最終予選で日本らと同居し悲観…“帰化”で強化の声
中国はグループCで日本、豪州、サウジアラビア、バーレーン、インドネシアと同居
2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア3次予選(最終予選)の組み合わせ抽選会が6月27日に行われ、森保一監督率いる日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシアとグループC組に入った。日本を含めて2022年のカタールW杯に出場した3か国が同居したことで、中国のメディアやファンからは「死の組だ」「最悪だ」など多くの悲鳴が上がっている。
48チームに拡大される今回のW杯でアジアに与えられた出場枠は8.5チーム。アジア最終予選は進出18チームを6チームずつ3つのグループに分けホーム&アウェーの総当たり戦を実施する。3グループそれぞれの上位2チームが本戦への出場権を獲得し、3位と4位はプレーオフへ進出。合計6チームで争われるプレーオフから勝ち抜いた2チームが本戦へ出場し、3位になったチームは大陸間プレーオフへと進む。
著名なサッカージャーナリストの李璇(リ・シュアン)氏は、「(中国は)バーレーンとインドネシアを抑えて、グループ4位に滑り込むしかない」と分析。宋詞(ソン・ツー)氏も「どこも大差ない。全力で4位を狙うのみ。第2シード(ポット1)、第3シード(ポット3)から勝ち点をもぎ取り、バーレーンに勝つ。万全の準備をして、インドネシアに勝ち点を落とさないことが大事」との見方を示した。
中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でフォロワー340万人を誇る潘偉力(パン・ウェイリー)氏は「中国にとって、どこが相手でも大差ない。重要なのは残る短時間でどれだけ成長できるか。短期的に強化するには帰化しかない」と、帰化選手に期待。「噂されているオスカル・マリトゥ(コンゴ民主共和国出身/滄州雄獅所属)と、セルジーニョ(ブラジル出身/長春亜泰所属・元鹿島アントラーズ)が入れれば最後まで争えるが、ダメなら5位以下で敗退だろう」との見方を示した。
両者ともに親類に中国系の血縁関係はないため、代表入りするには5年以上中国に居住せねばならない。マリトゥは中国リーグで5年以上プレーしており、ゼルジーニョも今年で5年目、早くて来年中国代表入りの資格を得る。ただ一方で、中国国籍の取得手続きの煩雑さや、巨額の費用がかかるため、両者の帰化に実質的進展はないとの報道もある。最終予選で彼ら2人がピッチに立っているかにも注目かもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)