EUROベスト16対戦カード決定 フランスとベルギーが激突…初出場ジョージアはスペインと対戦へ
グループリーグの全日程が終了
欧州選手権(EURO)は現地時間6月26日にグループリーグE組とF組の最終戦が行われ、ベスト16への進出チームが出揃った。E組ではウクライナが24チームへ拡大以降で初めて勝ち点4の敗退チームとなり、F組では初出場のジョージアが強豪ポルトガルに大会初勝利を飾って決勝トーナメント進出も決めて歴史を刻んだ。
先の時間帯にキックオフされたE組は、第2戦を終えた時点で全チームが1勝1敗の勝ち点3で並び、得失点差や総得点の関係でルーマニア、ベルギー、スロバキア、ウクライナの順位で第3戦へ。ルーマニアとスロバキア、ベルギーとウクライナの対戦になった。
ルーマニアとスロバキアは引き分ければ両チーム突破という状況だった。それでもスロバキアが前半24分にMFオンドレイ・ドゥダの先制ゴールで試合を動かしたが、ルーマニアも前半37分にMFラズバン・マリンのPKで追い付いた。後半は両チームのスコアが動かず、このまま引き分けた。
一方のベルギーとウクライナは立場が違い、引き分け以上で突破のベルギーに対しウクライナはもう1試合が引き分けた時には勝利が必要な状況だった。裏のカードが同点で推移していくなかで後半のラスト15分くらいからは猛攻を仕掛けたが、決定機をベルギーGKクーン・カステールスにセーブされるなど1点が遠く0-0で引き分けた。
この結果、4チームが勝ち点4で並ぶ異例の結果となり、試合前時点の順位表から変化なくルーマニアが首位通過。ベルギーが2位、スロバキアが3位で決勝トーナメント進出し、ウクライナは16年に24チームへ拡大された以降のEUROで初めて勝ち点4を獲得しながら敗退したチームになった。
そしてF組では勝ち点6のポルトガルが首位通過を決めた状況で同1のジョージアと対戦。同3のトルコが同1のチェコと対戦した。勝利が絶対条件のジョージアは前半2分にポルトガルの軽率なミスをついてカウンターを決め、FWクビチャ・クワラツヘリアが先制点を奪った。さらに後半にPKを獲得するとFWジョージズ・ミカウタゼ が決めて2-0の勝利。初出場のジョージアがEURO初勝利を奪い、これが勝ち点4での決勝トーナメント進出につながった。
ジョージアに勝利しているため引き分け以上で2位を確保できるトルコは、チェコが前半20分に退場者を出したことで優位に立った。そして後半10分にMFハカン・チャルハノールが先制点を奪った。それでも諦めないチェコが後半21分にロングスローのこぼれ球からMFトマーシュ・ソーチェクが同点ゴールを奪うも、10人で強引な攻撃を繰り返したなかで後半アディショナルタイムに完全に間延びしたところへのカウンターでトルコが追加点。これにより、ポルトガルが首位、トルコが2位、ジョージアが3位での突破になった。
これで各組の上位2チームと、3位のうち上位4チームが確定。その争いではA組3位のハンガリーとB組3位のクロアチアが敗退となった。決勝トーナメントの組み合わせは以下のとおり。
<1回戦>
【1】スペイン×ジョージア
【2】ドイツ×デンマーク
【3】ポルトガル×スロベニア
【4】フランス×ベルギー
【5】ルーマニア×オランダ
【6】オーストリア×トルコ
【7】イングランド×スロバキア
【8】スイス×イタリア
<準々決勝>
【1】×【2】
【3】×【4】
【5】×【6】
【7】×【8】
<準決勝>
【1,2】×【3,4】
【5,6】×【7,8】
<決勝>
【1,2,3,4】×【5,6,7,8】