鹿島が敵地でムアントンに1-2と敗れACL初黒星 鈴木が痛恨のPK失敗で後半ATに悪夢の失点

P・ジュニオールの一撃で一時は同点に追いつくも、試合終了間際に勝ち点落とす

 灼熱の地タイで、昨季J王者が苦闘の末に勝ち点を失った。鹿島アントラーズは28日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第2節のムアントン・ユナイテッド(タイ)戦に臨み、前半に直接FKから先制を許して一度は追いついたものの、終了間際の失点で1-2と敗戦した。

 鹿島はJリーグ開幕戦ではFC東京に0-1と敗れたものの、ACL初戦では蔚山現代(韓国)に2-0で勝利。この日はFC東京戦から中2日でなおかつタイへの遠征ということも考慮し、MF小笠原満男、FW金崎夢生らが帯同メンバーから外れるなど、先発を6人入れ替えた。一方のムアントンは清水、甲府などでプレーした青山直晃がセンターバックに入りキックオフの笛を聞いた。

 試合開始時の気温は33度と、真夏の過酷なコンディションのなかで始まった。序盤は前から圧力をかけてきたムアントンに対してパスをつなげず、リズムを作れない試合の入りとなった。

 すると前半11分にゴール前約22メートルの位置で直接FKを与えると、レフティーのDFティーラトンに鮮やかに叩きこまれて0-1と先制を許した。同24分にはFWモンコールに至近距離からシュートを許す決定機を作られたが、DF昌子源がブロックして難を逃れた。

 鹿島は同43分にカウンターからの攻撃をFW赤崎秀平が決めきれないなど、フィニッシュの局面で精度を欠いた。しかし後半開始直後の3分、右サイドのMFレアンドロのアーリークロスに対してFWペドロ・ジュニオールが一度は合わせそこなったものの、自らの目の前にこぼれて右足で押し込み、1-1の同点に追いついた。

 

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