日本人FWが英代表ケインと「同じリハビリ」 カップ戦制覇の舞台裏を専門メディア回顧
古橋は2021年のリーグ杯決勝で2ゴールを決めてタイトル獲得に大きく貢献
スコットランド1部セルティックに所属するFW古橋亨梧は、2021年にヴィッセル神戸から加入すると、チームの得点源として活躍を続けている。古橋が加入してからセルティックは、6つのタイトルを獲得しているが、最初のリーグカップ制覇の裏話をセルティック専門メディア「67 Hail Hail」が報じている。
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古橋がセルティックに加入する前、スコットランドではレンジャーズが圧倒的な強さを誇っていた。セルティックは当時アンジェ・ポステコグルー監督を招聘したが、オーストラリア人監督が最初に獲得した選手の1人が古橋だった。古橋は多くのゴールを挙げ、セルティックにタイトルをもたらした。
だが、古橋には加入最初のシーズンに、最も重要な試合の1つを欠場する可能性があったという。元スポーツ科学部長のアントン・マケルホーン氏は、どのように試合に間に合わせたかを説明した。
2021年のリーグ杯決勝でセルティックはハイバーニアンと対戦した。この決勝で古橋は2ゴールを挙げて2-1で勝利し、タイトルを獲得した。試合前、古橋はハムストリングスを負傷していたため、この一戦を欠場する可能性があったという。マケルホーン氏は、イングランド代表FWハリー・ケインと同じリハビリプログラムを行い、日本人ストライカーを間に合わせたという。
マケルホーン氏は「ハムストリングスの負傷によって、彼は数週間欠場するはずだった。だが、アンジェは医療スタッフに彼が間に合う可能性があるかと聞いてきた。数年前にスパーズ(トッテナム)でハリー・ケインを治療してレアル・マドリード戦に間に合わせた。同じようなリハビリを彼に7、8日間行った。彼は間に合ったが、その価値があった。彼は2ゴールを決めて私たちは流れを変えられる最初のメダルを獲得したからね」と、振り返った。
古橋は最初のシーズンにセルティックで公式戦33試合に出場して20得点を挙げ、リーグとリーグ杯優勝の2冠に貢献した。シーズン途中で再びハムストリングスを負傷した古橋だが、シーズン終盤の6試合で4得点を挙げ、リーグタイトル奪還にも貢献した。イングランド代表のエースと同じ治療は、セルティックにとっても大きな一手となったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)