アルゼンチン、難敵チリに1-0勝利で2連勝 激しい“タックル合戦”を制する

アルゼンチンがチリに1-0で勝利【写真:ロイター】
アルゼンチンがチリに1-0で勝利【写真:ロイター】

ラウタロが2試合連続ゴールで勝利に導いた

 南米選手権(コパ・アメリカ)は現地時間6月25日に米ニュージャージー州イーストラザフォードでグループリーグA組の第2戦、前回王者アルゼンチンとチリの対戦が行われ、1-0でアルゼンチンが勝利した。

 今大会は南米サッカー連盟所属の10チームに、北中米カリブ海地区からネーションズリーグの上位6チームを加えた全16チームで開催。米国で4チームずつ4組のグループリーグと、上位2チームずつが進出する準々決勝以降の戦いが行われる。

 初戦でアルゼンチンはカナダを下し、チリはペルーと引き分けての2試合目になった。序盤からアルゼンチンが敵陣に押し込んだ状態で試合を進め、中盤のMFロドリゴ・デ・パウルらが迫力のある攻撃を組み立てた。37歳になったとはいえチームの絶対的な中心のFWリオネル・メッシは、前半に激しい接触プレーで倒された後にトレーナーが右足をケアする場面があり状態が懸念されたが、プレー続行となった。

 前半をスコアレスで終え、後半もなかなかゴールが生まれず。チリの試合で最初のシュートが後半27分になるほどの一方的な展開だったが、アルゼンチンはMFアンヘル・ディ・マリアやFWラウタロ・マルティネスを入れて何とか決勝ゴールを奪おうという姿勢を見せた。

 そうした中でチリは後半31分、右サイドからのクロスのこぼれ球にMFロドリゴ・エチェベリアが詰めて決定機を迎えた。しかし、この右足シュートをGKエミリアーノ・マルティネスがファインセーブしてアルゼンチンは失点を免れた。

 直後にはディ・マリアがサイドからのドリブル突破で倒されるが、主審はノーファウルの判定。接触地点がペナルティーエリア外のためビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も介入できないプレーだった。よほどのプレーでないとファウルを取らない主審の基準もあり、両チームの激しいタックル合戦の様相を呈した。

 そして決着がついたのは後半43分、メッシが蹴り込んだコーナーキックのこぼれ球をファーサイドにいたラウタロが蹴り込んだ。イタリア・セリエAで得点王を獲得したストライカーの2試合連続ゴールでアルゼンチンが1-0で勝利し、2連勝を飾った。

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