決勝Tはイタリアに「微笑みかけている」 強豪回避のブロック入りに現地歓喜「簡単な道のり」
イタリアはベスト16でスイスと対戦
欧州選手権(EURO)は現地時間6月25日にグループリーグC組とD組の最終戦が行われた。決勝トーナメントの各チームの配置も決まりつつあるなか、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「トーナメント表は君に微笑みかけている」と、強豪が別ブロックにいった組み合わせを報じた。
EUROは2016年から24チームに拡大され、グループリーグは各組の2位以内と3位のうち上位4チームが決勝トーナメント進出する形式になっている。
オランダは第2戦を終えフランスと並び勝ち点4で決勝トーナメント進出を決めていたが、オーストリアとのゲームは点の取り合いに。オランダはオウンゴールで先制点を与えると、同点に追いついては突き放される展開で最後はMFマルセル・ザビッツァーに決勝ゴールを許した。そして、フランスは敗退が決まっていたポーランドに不覚を取り1-1の引き分けで終了。この結果、オーストリアが首位通過、フランスが2位、オランダが3位での決勝トーナメント行きという結果になった。
その後の時間帯でイングランドはスロベニアを相手に見どころの乏しい0-0の引き分けを演じたが、別会場ではデンマークとセルビアも0-0の引き分け。この結果、イングランド首位通過した。デンマークとスロベニアは勝ち点、直接対決の成績、得失点差、総得点、フェアプレーポイントの全てが並んだため、予選の成績ランキングによりデンマークの2位、スロベニアの3位での決勝トーナメント行きが決まった。
これにより、すでにスペイン、ドイツ、ポルトガルが入ると決まっていたトップハーフにD組2位のフランスも入った。前回優勝でB組2位通過のイタリアはA組2位通過のスイスと決勝トーナメント1回戦を戦い、勝ち抜くとC組1位のイングランドと前回決勝のリターンマッチになる可能性が少なからずある。
ガゼッタ紙では「イタリアよ、トーナメント表は君に微笑みかけている。フランス、スペイン、ドイツ、ポルトガルが反対側の山だ」とし、「グループの2位になったことで、1位になった場合より簡単な道のりが与えられたかもしれない。イングランドは準々決勝の障害になるかもしれない」と報じた。
イタリアはグループリーグを1勝1分1敗の勝ち点4で2位通過。最終戦のクロアチア戦は1点ビハインドの試合終了間際にFWマッティア・ザッカーニの劇的な同点ゴールが決まり、2位の座を確保した。前回優勝時ほどのチーム力を感じさせる試合を見せていないイタリアだが、ダークホースの時ほど不気味なのが伝統でもあるだけに、強豪国の逆ブロックに入ったアッズーリは大会のカギを握るかもしれない。