PK失敗→「国民的英雄」弾 モドリッチの「最もクレイジーな1分間」にスペイン紙注目
相手GKドンナルンマにPKセーブされた直後に先制点
クロアチア代表MFルカ・モドリッチは、現地時間6月24日に行われた欧州選手権(EURO)グループリーグB組最終戦イタリア戦(1-1)に出場。PK失敗、その後先制弾を奪った流れについて、海外紙は「最もクレイジーな1分間」と取り上げている。
クロアチアは後半立ち上がりに相手のハンドでPKを獲得。ここでモドリッチがキッカーを務め、インサイドキックでゴール右下を丁寧に狙ったが、イタリアGKジャンルイジ・ドンナルンマにセーブされた。
しかし、そのこぼれ球がつながり一度最終ラインまでボールが戻ってやり直しになった攻撃で、モドリッチは倒れ込みながらゴール前のこぼれ球を押し込んでPK失敗を帳消しにする先制点を決めた。モドリッチは38歳289日のEURO最年長得点記録を更新した。
モドリッチが後半36分に交代で退いたのち、ラストプレーというタイミングでイタリアは最終ラインからDFリッカルド・カラフィオーリが中央をドリブルで持ち上がると、ペナルティーエリア手前で左サイドへパス。そこにタイミングを合わせて走り込んできたザッカーニが左45度付近からワンタッチで合わせると、ゴール右上に巻いてくるシュートが決まった。
この劇的な一撃で試合は1-1で終わり、イタリアが勝ち点4で2位の座を確保して決勝トーナメント進出。クロアチアは勝ち点2の3位になり、他国の結果次第でベスト16進出の可能性はわずかに残しているものの、突破はかなり厳しい状況となった。
そのなかで、スペイン紙「マルカ」は「モドリッチ、最もクレイジーな1分間:PKを外し…次のプレーでゴール!」と見出しを打ち、「クロアチアの10番は、潜在的な悪役から国民的英雄へと変貌を遂げた。最終的にチームをベスト16に導くには十分ではなかったが、ゴールを決めた」とスポットライトを当てていた。