英雄デル・ピエロ彷彿? イタリア起死回生の一撃を現地称賛「ベスト16入りを決めた」

イタリア代表のマッティア・ザッカーニを【写真:ロイター】
イタリア代表のマッティア・ザッカーニを【写真:ロイター】

「デル・ピエロ・ゾーン」から劇的弾ザッカーニが「8点」

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月24日にグループリーグB組の最終戦が行われ、イタリアはラストプレーの同点ゴールでクロアチアと1-1の引き分けに持ち込み決勝トーナメント進出を決めた。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、起死回生の一撃を決めたFWマッティア・ザッカーニを「デル・ピエロ的なゴールを決めた」と評した。

 後半10分にクロアチアの主将MFルカ・モドリッチが先制点を決めたゲームは、そのままのスコアで進んでいった。クロアチアの勝利で終われば勝ち点4で2位になり決勝トーナメント進出が決まり、前回王者イタリアは1勝2敗の勝ち点3で3位になり他グループの結果を待つ状態に。万が一、アルバニアがスペインに逆転勝利すれば4位で敗退という危機だった。

 後半アディショナルタイムも刻々と過ぎて、もはやラストプレーというタイミングで最終ラインからDFリッカルド・カラフィオーリが中央をドリブルで持ち上がると、ペナルティーエリア手間で左サイドへパス。そこにタイミングを合わせて走り込んできたザッカーニが左45度付近からワンタッチで合わせると、ゴール右上に巻いてくるシュートが決まった。これによりイタリアが勝ち点4で2位を確保し、クロアチアは3位になったものの勝ち点2で決勝トーナメント進出は絶望的になった。

 採点記事ではザッカーニに「8点」が与えられ「アッズーリを救い、ベスト16入りを決めるデル・ピエロ的なゴールを決めた」と評した。左45度付近からのシュートが代名詞で、その付近が「デル・ピエロ・ゾーン」とも呼ばれたかつての名手アレッサンドロ・デル・ピエロになぞらえた。

 この結果、イタリアは16強でA組を2位通過したスイスとの対戦が決定。2022年カタール・ワールドカップ(W杯)の欧州予選で同組となり、2位になったことでプレーオフ敗退に追い込まれた因縁の相手との対決が決まった。

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