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小野伸二、古巣・札幌の問題点は「選手が監督を信じ切れていない」 泥沼5連敗の最下位「悲しい」
7年半を過ごした札幌は今季低迷…最下位に沈む
J1はシーズン前半戦を終えたところだが、北海道コンサドーレ札幌は最下位に低迷している。このクラブでキャリア最長の7シーズン半を過ごした元日本代表MF小野伸二氏は、6月24日に行われたトークイベントで古巣にエールを送った。
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小野氏のドキュメンタリー番組である「SHINJI ONO」がスポーツチャンネル「DAZN」で26日から配信が開始される。配信に先立ち、プレミアム試写会が行われて札幌でのラストマッチに焦点を当てたエピソード1が公開された。この試写会前に行われたトークショーでは、小野氏が現在の札幌についてコメントした。
現在、札幌は5連敗中。小野氏は「コンサドーレのことと言うより、どんなに強い、素晴らしい選手が集まっても勝てない試合はあるものです。だから、良い選手が集まればいいとか、そういう問題ではないと思います」と言い、古巣が勝てない理由について自身の見解を続けた。
「選手が監督の求めているもの、監督の『こうしていきたい』という哲学に対して、信じてついていけばいいと思う。僕から見る今のコンサドーレっていうのは、甘えが出ているというか、選手が監督を信じ切れていないんじゃないかというふうに少し見えます。そこをみんなの気持ちが変わるだけで、全然、結果も内容も変わってくるんじゃないかなと僕は思いますね。けが人が多いとよく言いますが、けが人がいたって、勝つチームは勝ちます。そういうことを言い訳にしてほしくない。監督がやろうとしているサッカーは間違いないものだと僕は思っているので、選手たちが信じ切って100%の力で練習からやりきることが大事じゃないかなと思います」と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の表現したいサッカーに取り組めていない可能性を指摘した。
そして、仮に札幌のコーチに就任したらどんな言葉をかけるかと問われると、小野氏は「どうですかね」と言って、「選手に戻ろうかなと思います。まずはピッチの上で、そういうものを示さなきゃいけないと思うので。一つひとつの大事さとか、そういうものをみんな忘れちゃいけない。細かいことですけど、練習の積み重ねが絶対に試合に出ているので、練習の大事さをみんなに伝えたいと思います」と、練習の姿勢から見つめなおす必要があると語った。
キャリアで最も長い7年半を過ごした札幌が、最下位に沈んでいることについて「相当悲しいです」と小野氏は言い、「でも、やってくれると信じています」と、チームがこのままでは終わらないと、2017年からJ1で戦い続けているクラブの逆襲に期待した。
(河合 拓 / Taku Kawai)