C・ロナウド、39歳138日でのEURO最年長アシストに海外驚き「ファンはショックを受けていた」
トルコ戦でB・フェルナンデスのゴールをお膳立て
ポルトガルは欧州選手権(EURO)グループFの第2節でトルコと現地時間6月22日に対戦。3-0で快勝し、2連勝で首位通過を決めた。39歳のFWクリスティアーノ・ロナウドは得点こそなかったが、MFブルーノ・フェルナンデスへのラストパスで大会最年長アシスト記録を更新した。
ともに初戦を白星で飾った両国が激突したこの一戦。ポルトガルは前半21分にMFベルナルド・シウバのゴールで先制し、7分後には相手のオウンゴールでリードを広げた。2-0で迎えた後半10分には最終ラインの背後に抜け出したロナウドがフリーのフェルナンデスへ横パスを渡し、ダメ押しの3点目が生まれた。39歳138日で試合を迎えたロナウドのアシストは大会最年長記録。また、6大会連続出場での通算成績は14得点8アシストとなった。
今大会での初ゴールはまたもお預けとなったロナウドだが、フェルナンデスへの“まさか”のアシストにはファンも驚きを隠せない様子だ。というのも、この場面はGKと1対1で自らシュートを選んでも決しておかしくないシチュエーションだった。キャリア通算895得点を決めている稀代のストライカーならばなおさらだが、ロナウドはそこでチームメイトへのパスを選んだ。
英紙「デイリー・メール」は「クリスティアーノ・ロナウドの判断にファンは“ショックを受けていた”」と見出しを打ち、SNS上で「ロナウドがブルーノ・フェルナンデスにパスをした」「クリスティアーノが今大会で得点にこだわっていないことを証明した」「彼はEUROのトロフィーを取るために全力を尽くそうとしている」などと利他的な姿を見せたロナウドのパフォーマンスに驚くファンのコメントがあったことを伝えていた。
また、英衛星放送「スカイ・スポーツ」でもロナウドについてこのように伝えられていた。
「ロベルト・マルティネス監督は彼にポルトガル代表に必要な役割を見出し、39歳のアイコンはそれに応えた。EURO予選で10得点を決めたことも彼が健在であることを示している。今大会の初得点はまだだが、それは彼がブルーノ・フェルナンデスへのパスを選んだからだ。彼はソリストに見られがちで、自分の思ったところにボールが来ないと手を振り回す大げさな仕草を見せることもある。だが、彼の周りにクオリティーの高い動きを見せる選手がいれば、彼は本領を発揮する」
ゴール前でパスを選ぶロナウドの姿は多くのファンに驚きを与えていたが、2度目のEURO制覇を目指すロナウドの本気度を示すプレーだったと言えるのかもしれない。