「魔法の足技」 EURO逆転勝利を決めた極上トラップ→冷静シュートに海外喝采「まさに一流」

逆転ゴールを決めたロマン・ヤレムチュク【写真:ロイター】
逆転ゴールを決めたロマン・ヤレムチュク【写真:ロイター】

逆転で今大会初勝利

 ウクライナ代表は6月21日、欧州選手権(EURO)グループステージ第2節でスロバキアと対戦し、2-1で勝利した。逆転勝ちで次の試合に決勝トーナメント進出への希望をつないだなか、勝利を手繰り寄せた極上のトラップに称賛が贈られている。

 ルーマニア代表との初戦を完敗(0-3)で落としていたウクライナ。スロバキア戦でも前半17分に先手を取られ、今大会の悪い流れを断ち切れずにいた。

 しかし、ウクライナはここで簡単に引き下がらず。1点ビハインドで折り返した後半9分、左サイドから供給されたグラウンダーのクロスをMFミコラ・シャパレンコが左足で合わせ試合を振り出しに戻した。勢いに乗ったウクライナはさらに同35分、途中出場したFWロマン・ヤレムチュクのゴールで逆転。底力を見せ、今大会の初勝利を飾った。

 この劇的勝利の決勝点を決めたヤレムチュクのプレーに脚光が当たっている。起点は、敵陣右サイドにドリブルでボールを運んだシャパレンコから。アタッキングサードに入る辺りでふわりとした浮き球をゴール前に送ると、走り込んだヤレムチュクが右足でトラップ。コントロールしやすい場所にボールを落とし、すかさず右足の裏でコースを変えてゴールに流し込んだ。

 うしろから飛んできたボールを完璧にトラップし、落ち着いてフィニッシュ。技術の詰まったゴールシーンをEURO2024公式X(旧ツイッター)が公開すると、コメント欄には「魔法の足技」「まさに一流」「とんでもない才能」「本当に凄い」といった称賛や驚愕の声が相次いで寄せられた。

 ウクライナは今回の逆転勝利で波に乗り、混戦のE組を勝ち抜くことができるか。現地時間6月26日に行われるベルギー代表とのグループステージ最終戦の行方が注目される。

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