レアル移籍のムバッペ、PSGと賃金未払い問題巡り対立…170億円支払い要求と現地報道
今季限りでPSG退団、4月以来給与&ボーナス未払いに
欧州選手権(EURO)に出場中のフランス代表FWキリアン・ムバッペが、今月末まで契約が残るフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に対し、約1億ユーロ(約170億円)の支払いを求めているという。フランス紙「レキップ」などが報じている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
6月17日の大会初戦オーストリア戦の試合終盤、ムバッペは相手DFケビン・ダンソとの空中戦で負傷。さらに、ここで一度ピッチの外に出されたムバッペは主審の許可を得ずに戻ってしまい、イエローカードまで提示される踏んだり蹴ったりの状況になった。試合中から出血が確認されていたムバッペは試合後に救急車で病院へ向かい、鼻骨骨折の診断が下った。
しかし、不幸中の幸いでフランス・サッカー連盟(FFF)はムバッペが手術を回避し、フェイスガードを装着して大会でのプレーを続けると発表した。そして、21日の第2戦オランダ戦ではベンチスタートで出場機会なく試合を終えた。
一方で、ムバッペの報酬を巡るPSGに対しての裁判はレキップ氏が一報を打つと他メディアも追随。「RMCスポーツ」では、「4月以来支払われていない給与とロイヤリティーを含むさまざまなボーナスについて、PSGに契約期間である6月30日までの支払いを求めている」とした。PSGはこの支払いについて難色を示しているとした。
ムバッペは今季限りで契約満了によりPSGを退団し、来季からスペイン1部レアル・マドリードでプレーする。ムバッペに対してはPSGのナセル・アル・ケライフィ会長らが契約オプションの行使や契約延長を求める姿勢を強めていたが、ムバッペの意志は固く決裂。シーズン後半戦ではベンチスタートが増えるなど、かなりの遺恨を残していた。
レポートによると現時点ではまだ法的な争いになっていないものの、PSGは交渉が長引くという見通しを明らかにしているという。場合によっては法廷で決着をつけることになる可能性も十分にある。鼻骨骨折の状況も含め、ムバッペはピッチ内外で問題を抱えながらEUROを戦うことになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)