イングランドはデンマークに1-1のドロー

　イングランド代表は現地時間6月20日、グループステージ第3節でデンマーク代表と対戦し、1-1と引き分けた。大会前は優勝候補の筆頭と目されていたイングランドだが、低調なパフォーマンスが続いている。試合後、ゴールを決めたFWハリー・ケインは「どのようにプレッシングをかければいいのか、誰が前に出ればいいのか、よくわかっていない」と準備不足に不満を覗かせている。

　初戦セルビア戦で1-0と辛勝していたイングランドは、デンマーク戦でも前半18分にゴール前のこぼれ球をケインが押し込んで先制に成功する。しかし、同34分に強烈なミドル弾を叩き込まれ同点とされる。後半も攻め切れず、逆に押し込まれる展開が増えたまま、1-1で終了した。

　圧倒的なタレント陣を擁しながらも、2試合で2得点1失点、内容についても両試合ともとても優勢とは言い難いパフォーマンスとなっている。ここまでは優勝候補の筆頭という期待を大幅に裏切る状況となっているが、試合後、ハリー・ケインはイングランドが空回りしている原因について本音を吐露している。

「得点した時以外でも、もっと上手く進めるために努力しないといけない。僕らは試合の立ち上がりは良いスタートを切れるが、相手チームの数選手が低い位置で構えた時、どのようにプレッシングをかければいいのか、誰が前に出ればいいのか、よくわかっていない。後半は、僕とジュード（・ベリンガム）で相手の中盤2枚の前でプレーすることを意識して攻め上がろうとしたが、難しかった」

　英衛星放送「スカイ・スポーツ」によると、ケインは非ポゼッション時のチームにおける決まり事が固まっていないため、プレッシングなどが中途半端になっている現状に不満を覗かせていた。今大会は悲願の欧州制覇への最大のチャンスと言えるが、早くもガレス・サウスゲート監督の準備不足が露呈している格好となっている。