「どんな効果?」 イングランド、EUROで導入の“秘密の薬”に英注目「ドーピングの陰謀論も」
イングランドの選手が試合中に摂取する"魔法の薬”とは?
イングランド代表は現地時間6月20日、EURO2024のグループステージ第2節でデンマーク代表との対戦を控えている。そんななか、1-0で勝利を収めた第1節のセルビア戦でイングランドの選手が口に運んでいた飲み物について「秘密の薬」「飲むとどんな効果があるのか?」と英メディアが注目している。
今大会屈指のタレント陣を誇るイングランドは、優勝候補の筆頭と目されているなか、初戦となったセルビア戦ではMFジュード・ベリンガムの得点で1-0と競り勝ち、堅実なスタートを切った。一方、試合の後半戦にDFキーラン・トリッピアーが口にしていた飲み物に注目が集まっている。
その正体は”ピクルスの漬け汁”のようだ。英紙「メトロ」は「秘密の薬」と表現し、「カイル・ウォーカーは、EUROでイングランドが導入しているピクルスジュースの薬の秘密を明かした」と見出しを打って「トリッピアーが試合中に怪しげな袋を空けて2本飲んでいるのが目撃されており、ドーピングの陰謀論も流れたが、それはピクルスジュースであったことが確認された。それは試合終盤の痙攣(けいれん)を抑制する効果がある」と言及している。
試合前の記者会見に臨んだDFカイル・ウォーカーは、味の問題からか自身はそのピクルスジュースを飲まないスタンスであることを明かしつつ、「だいぶ前から導入されていた」と明かしている。また、英紙「ザ・サン」アイルランド版は「魔法の薬。アスリートがピクルスの漬け汁を飲むのはなぜか?一気に飲むとどんな効果があるのか?」と大々的に特集している。
記事では「ピクルスの漬け汁は、水を飲むよりも40%早く痙攣を抑制する効果が見込める。これは酢、ナトリウム、カリウムの含有量によるもので、即座に筋肉の痙攣を和らげる働きをする。さまざまなスポーツのアスリートがパフォーマンス戦略の一環として導入していることが報告されている。痙攣の緩和は通常、摂取後に85秒から2分半以内に効果が表れる」と説明している。
過密日程で行われる大会は、トーナメントの終盤に差し掛かれば、それだけ疲労が蓄積することになるが、悲願の欧州制覇に向け、イングランドが取り入れている”ピクルスの漬け汁”が鍵を握ってくるかもしれない。