浦和監督はレンタル中のソルバッケン残留を希望「近い将来、なんらかの決断がされる」

オラ・ソルバッケンの去就にヘグモ監督が言及【写真:Getty Images】
オラ・ソルバッケンの去就にヘグモ監督が言及【写真:Getty Images】

ソルバッケンは今年浦和に移籍も怪我で出遅れ…6月末で期限が満了へ

 J1浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は、6月20日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。今月末が期限付き移籍の期限になっているノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンについて、「近い将来、なんらかの決断がされることを待っている」と話した。

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 ソルバッケンは昨年1月からイタリア1部セリエAの名門ASローマでプレー。セリエAでハーフシーズンを過ごして14試合1ゴール2アシストの成績だった。欧州の2023-24シーズンはローマが保有権を持ち、イタリアでリーグ戦に出場したあとにギリシャ1部オリンピアコスに期限付き移籍していたが、ギリシャでの不調からオリンピアコスとローマは23年12月末で期限付き移籍の打ち切りで合意した。

 ただし冬の移籍市場で欧州の別クラブに移籍した場合、同一シーズンで3クラブ目になってしまうことから、国際的な移籍ルールの関係でシーズン制の違う日本でのプレーが現実的になった。そして、ローマから浦和に24年6月末までの期限付き移籍で加入している。しかし、沖縄県でのトレーニングキャンプ後に負傷離脱すると復帰までは長くかかり、5月22日のルヴァンカップV・ファーレン長崎戦でようやく日本デビュー。その後に2試合スタメン出場したが、直近のリーグ戦ではメンバー外だった。

 そのソルバッケンの状況についてヘグモ監督は、試合に向けて負傷者の状況を説明するなかで「オラ・ソルバッケンも練習に復帰しているので、彼も試合に向け準備をしている」と、6月22日のJ1第19節鹿島アントラーズ戦に向け出場の可能性を示唆した。

 一方で、ソルバッケンの契約については「ローマのスポーツダイレクター(SD)が変わった。だから、まずはローマでの状況がハッキリしないといけない。(浦和の)堀之内聖SDはオラや代理人ともしっかり話している。近い将来、なんらかの決断がされることを待っている。彼自身も特殊な怪我を残念がっているし、ヴィッセル神戸戦(6月1日)で彼のポテンシャルを見られたと思う」とコメント。

 そして、ソルバッケンの残留を望むかという質問には「イエス」と即答したうえで、「彼の最もいい姿を浦和のファンが見ることができればと思う」と話した。もし期限付き移籍契約の延長などがなければ、ソルバッケンの浦和在籍は鹿島戦を含めあと3試合ということになる。シーズン後半戦に向けた補強戦略にも影響が出るだけに、早い段階で、そしてできればいい結論がでることが望まれる。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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