一度はサウサンプトンが追いつくも…

　簡単には引き下がらないサウサンプトンは、前半終了間際にガッビアディーニが追撃弾をゲットし、前半の内に1点差に詰めることに成功した。

　試合がさらに動いたのは後半3分だった。サウサンプトンは左CKのこぼれ球をMFデイビスがヘディングでつなぐと、エリア内でガッビアディーニが反転しながらの技ありシュートでネットを揺らした。同18分にはMFロメウのヘディングシュートが右ポストを叩いた。

　勢いは完全にサウサンプトンに傾いたかに思えたが、その流れを断ち切ったのがイブラヒモビッチだった。同42分、自ら起点となって発動したカウンターアタックの流れから、最後はMFエレーラからのクロスをヘディングで押し込み、勝ち越しゴールを奪った。

　8万5264人の大観衆が詰めかけた激しいバトルは“赤い悪魔”の愛称で知られるマンチェスターの名門に軍配が上がった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images