吉田は左CBとして安定したパフォーマンスを披露も…

　サウサンプトンとマンチェスター・ユナイテッドによるリーグカップの決勝が現地時間26日に聖地ウェンブリースタジアムで行われ、イブラヒモビッチの2ゴールなどでユナイテッドが3-2で勝利。同大会2010年以来5度目となる優勝を果たした。サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也は左CBとして先発フル出場し、持ち前の空中戦の強さと出足の速いカバーリングで安定したパフォーマンスを見せたが、自身にとって悲願の初タイトルにはわずかに手が届かなかった。

　前線から激しいプレスを掛けていくサウサンプトンは前半11分、DFセドリックが右サイドの高い位置でボールを奪取。ドリブルで切れ込んでからシュート性のクロスを送ると、FWガッビアディーニが合わせてネット揺らしたが、この場面はオフサイドの判定でノーゴールとなった。リプレイで確認すると、ファーサイドに走ったFWレドモンドはオフサイドポジションにいたものの、クロスに合わせたガッビアディーニはオンサイドのポジションにいた。

　サウサンプトンの執拗なプレスに手を焼いていたユナイテッドだが、同19分にFWイブラヒモビッチがゴールまで約25メートルというFKを直接叩き込んで先制に成功した。エースの一振りで均衡を破った。

　さらに、同38分には左サイドからテンポよくパスを回して攻め込むと、最後はMFリンガードが吉田の股を抜くシュートをゴール右隅に流し込んで追加点。リンガードは昨季のFAカップ決勝、今季開幕前のコミュニティーシールドに続き、ウェンブリーでの大一番で3戦連続ゴールと勝負強さが光っている。