ベルギー代表は「不器用な赤い悪魔」 ゴール取り消し連発でスロバキアに不覚に海外注目
EURO初戦でスロバキアに0-1で敗戦
欧州選手権(EURO)は現地時間6月17日にグループリーグE組のベルギー対スロバキアが行われ、スロバキアが1-0の勝利を収めた。ミスから失点し、決定機を多く逃したベルギーについて、フランス紙「レキップ」は「不器用な赤い悪魔」と称した。
ベルギーは前半7分、自陣右サイドのスローインを入れると相手のハイプレスを受け、コーナー付近でMFジェレミー・ドクが相手と対峙。ここでドクはダブルタッチのようにして中央へのパスを狙ったがペナルティーエリア内で相手に渡り、最初のシュートをGKクーン・カステルスがセーブしたものの、こぼれ球をFWイバン・シュランツに蹴り込まれた。シュランツのポジションはギリギリのオンサイドだった。
ベルギーはFWロメル・ルカクがGKとの1対1を決められず、相手GKからのパスをカットする大チャンスを得たMFレアンドロ・トロサールのシュートはクロスバーを越え、決定力を欠いて1点ビハインドで前半を終えた。後半に入るとベルギーはさらに猛攻を見せ、後半11分にはクロスの折り返しをルカクが押し込むも、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックでわずかにオフサイドと分かりゴールは取り消しになった。
さらに後半41分にはFWロイス・オペンダのラストパスをルカクが押し込むも、オペンダが味方のパスから抜け出す際にハンドの反則があったとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。オンフィールドレビューの末にハンドが認められ、ゴールが取り消されてベルギーは敗れた。
フランス紙「レキップ」では、「不器用な赤い悪魔は、月曜日にフランクフルトで行われたスロバキアとのグループリーグ初戦に0-1で敗れた。彼らが目論んでいた2022年ワールドカップ(W杯)での早期敗退(グループステージ敗退)からのリベンジとは、想像とは違ったものになった」と評した。
同組ではルーマニアが3-0でウクライナを下して初戦を終えた。ベルギーの優位が見込まれたE組だが、第2戦のルーマニア戦は早くも崖っぷちの大一番になった。