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引退の岡崎慎司、“ノーサイド”で作られた花道の裏側 計らいに感慨「想像をしていなかった」
会見でシーンを回想「やってきて良かったなと思えた」
2023-24シーズンで現役を引退した元日本代表FW岡崎慎司氏が6月17日、引退会見を実施。ラストマッチに至る経緯や、“ノーサイド”で作られた花道の裏側を語った。
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Jリーグの清水エスパルスから世界へと羽ばたいた岡崎。シュツットガルト、マインツ(ともにドイツ)と経験し、2015年夏にイングランド1部レスター・シティに完全移籍する。「ミラクル・レスター」とも呼ばれた、当時クラウディオ・ラニエリ元監督の率いたチームで2015-16シーズンにプレミア優勝を経験した。
その後はマラガ、ウエスカ、カルタヘナ(それぞれスペイン)、シント=トロイデンと欧州クラブを渡り歩いた岡崎。24年2月、2023-24シーズンをもって現役を引退することを発表する。
今季の本拠地ラストマッチとなった5月17日のプレーオフ第9節ルーベン戦(1-1)で、岡崎はスタメン出場。後半8分までプレーした岡崎は、交代でピッチを去ることに。その際、両チームの選手やスタッフ、スタンドの観客が一斉に拍手でその雄姿を見送った。
それのみならず、両チーム選手とスタッフが花道を作り岡崎の最後の雄姿を見送る。日本人選手が計7人出場したゲームで、伊藤涼太郎や藤田譲瑠チマ(ともにシント=トロイデン)、明本考浩や三竿健斗(ともにルーベン)などもその輪に加わっていた。
会見でラストマッチについて話が展開すると、岡崎は「想像をしていなかった」と、サプライズ演出だったことを明かした。
「自分はこの試合をターゲットにラスト5か月(トレーニングを)行っていた。これで終わりかとおもったけれど、ああやって両チームに花道を作ってもらえて、胴上げもそう。改めてやってきて良かったなと思えた。いい終わり方だったなと思いますし、シントトロイデンの選手、ルーベンの選手に感謝したい」
加えて、花道の発案はシント=トロイデンGKジョー・コッペンズだったという。「セカンドGKコッペンズが言ってくれたみたいですが、そういう人がいなければ、あれもなかったと思う。リスペクトされて終われたのかなと思います」と、感謝と感慨深い思いを言葉にしてくれた。