ムバッペ、パリ五輪不参加へ 本人が言及…OA出場は「冒険を始めるのにベストな方法でない」
来季から新天地レアル・マドリードでプレーする
フランス代表FWキリアン・ムバッペは、今夏に開催される自国開催のパリ五輪について「レアルは僕を出場させてくれないだろう」と、欠場する見通しを明らかにした。英公共放送「BBC」が報じている。
ムバッペは6月30日でパリ・サンジェルマン(PSG、フランス)との契約が満了し、来シーズンからスペインの強豪レアル・マドリードに加わることがすでに決まっている。その前に欧州選手権(EURO)に出場するムバッペは、現地時間6月16日に初戦の前日会見に臨んでこの件について話した。
それによるとムバッペは「僕のクラブの立ち位置は非常に明確だ。その時点から、僕は五輪でプレーしないだろう」と話している。レアルはEUROに出場した選手をパリ五輪への代表チームへは派遣しない方針を明らかにしている。
五輪の男子サッカーは、EUROの決勝戦から10日後の7月24日に始まり、スペイン1部の開幕戦から1週間と少し前の8月9日に終わる。五輪は23歳以下のチームで争われるが、各国は3人のオーバーエイジ選手をチームに加えることができる。1998年生まれで25歳のムバッペは、出場するならオーバーエイジに該当する。
一方でムバッペは「それが現実だし、僕もそれを理解している。9月から新しいチームに加わるんだから、(五輪出場は)冒険を始めるのにベストな方法ではない。今はフランスのチームの成功を祈ろうと思う。すべての試合を見るつもりだ。彼らが金メダルを持ち帰ることを願っている」とコメントしたとしている。
特に欧州のサッカー界にとって五輪は23歳以下の世界大会に過ぎない扱いであり、インターナショナル・マッチデーにも該当しないことから主力選手の派遣を断るクラブも多い。しかし今回はフランスにとって自国開催であり、それを考慮して協力するクラブが増えるのもこれまでのパターンの1つだが、地元での金メダルを目指すフランス五輪チームにムバッペの姿がないのは確実になっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)