EURO2024は若手見本市? 出場、主将…続く“最年少記録”に海外注目「次世代の大会」
ヤマルは16歳338日で最年少出場
欧州ナンバーワンを決める欧州選手権(EURO)が開幕し、ここまでですでに複数の最年少記録が樹立されており、英公共放送「BBC」は「次世代の大会」と伝えている。
開幕戦で開催国ドイツがスコットランドを5-1で粉砕したところから幕を開けた今回のEURO。ともに21歳のFWフロリアン・ビルツとFWジャマル・ムシアラがチームを牽引するなどドイツでも若手選手の台頭が際立っているなか、そのほかも複数の大会最年少記録が誕生するなど、若い選手の活躍が際立つ内容となっている。
ハンガリー対スイスの一戦では、ハンガリー代表のMFドミニク・ソボスライが23歳234日で「最年少キャプテン」として試合に出場。1-3で試合には敗れたが、リバプールで日本代表MF遠藤航と同僚のこのMFは高精度クロスで1アシストを記録するなど存在感を示した。
クロアチアを3-0で撃破した好調スペインではバルセロナのFWラミン・ヤマルが16歳338日で「最年少出場」を達成。先発出場し、後半41分までプレーしたレフティーはDFダニ・カルバハルのゴールをアシストし、これも当然ながら大会の「最年少アシスト」となる。昨年スペイン代表史上最年少デビューを飾った男が初の大舞台で躍動している。
連覇を狙うイタリアはアルバニアにEURO史上最速ゴール(開始23秒)を決められたものの、その後に逆転して2-1で勝利を収めた。この試合でのイタリアのスタメンの平均年齢は26歳287日。これは1988年大会以来、同国で最も若い11人になったという。30歳を超えた老練な選手の活躍が印象深いイタリアだが、今大会では20代半ばの選手が中心となってチームが構成されている。
「BBC」で解説を務めた元イングランド代表DFフィル・ジャギエルカ氏は「今回は若手のためのトーナメントになっているようだ」と大会の印象を語っている。今後登場する優勝候補のフランスやイングランドなど強豪国でも、さらなる次世代スターの活躍が見られるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)