「え、シュートだったんですか?」「はい!」 神戸DF酒井高徳、最高級アシストに”自白”
神戸は川崎に1-0で勝利
ヴィッセル神戸は6月16日、J1リーグ第18節で川崎フロンターレと対戦し、1-0で勝利した。元日本代表DF酒井高徳は、相手GKとセンターバック(CB)の間にグラウンダーの絶妙なボールを配給し、FW武藤嘉紀の決勝点をお膳立てしたが、勝利に導いた最高級アシストについて「シュートを選択した。パスではないんです」と自白している。
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直近のリーグ戦3試合で未勝利と足踏みが続く神戸だったが、0-0で迎えた前半43分、武藤とFW大迫勇也が素早いパスワークで相手守備陣を引きつけると、大迫が右サイドへと展開。スペースに走り込んだ酒井がペナルティーエリアに侵入し、相手GKチョン・ソンリョンとCBの間に絶妙なグラウンダーのボールを送ると、走り込んだ武藤が押し込んで、先制に成功した。結果的にこのゴールが決勝点となり、神戸は4試合ぶりの勝利を掴んだ。
試合後、酒井は「前半に駆け上がる際に、相手のサイドハーフが自分についてくる反応が遅い時が何回かあって、しつこく後ろから駆け上がれば空きそうだなと思っていたところで空いた」と振り返り、前半に何度も突いていたスペースを物にしてのアシストとなった。スコアラーの武藤も「酒井選手が素晴らしいボールをくれたので、決めるだけでした」と、最高級のアシストに称賛の言葉を送っていた。
しかし、酒井は「変に考えずに思い切りやった方がいいと思ったので、シュートを選択した。パスではないんです」と明かし、狙い澄ましたアシストではなかったと自白。取材陣から「え、シュートだったんですか?」と聞き直されると、「はい!」と笑顔で清々しく答えていた。「ヨッチ(武藤)が、そこにいることが素晴らしいという一言に尽きる」と、枠外に逸れるはずだったシュートを、秀逸なアシストに変貌させた武藤に感謝の意を示していた。