酒井→武藤…元日本代表コンビで決勝弾 神戸はリーグ4戦ぶり勝利、川崎は今季8敗目に

武藤嘉紀のゴールで神戸が勝利【写真:徳原隆元】
武藤嘉紀のゴールで神戸が勝利【写真:徳原隆元】

国立対戦は3戦未勝利の神戸が1-0で勝利

 昨シーズン王者のヴィッセル神戸は6月16日、国立競技場で開催のJ1リーグ第18節をホームゲームとして川崎フロンターレと対戦した。試合は神戸が1-0で勝利し、勝ち点を33に伸ばしている。

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 2月の富士フイルムスーパーカップで対戦した両チーム。その時は川崎が1-0で神戸を破ったが、現在のJ1では3戦未勝利の神戸が4位にいるのに対して、川崎は14位と苦しんでいる。

 立ち上がりから、どちらもチャンスを作れない時間が続くが、前半14分に神戸はゴール前で相手のボールを奪い、FW佐々木大樹がファウルを受ける。これで得たフリーキック(FK)からFW大迫勇也がゴールを狙ったが、シュートは壁に跳ね返された。

 前半19分にも神戸は左サイドの佐々木の折り返しが大迫の背後に流れると、エリア内で受けたFW武藤嘉紀が反転してシュートを放ったが、GKチョン・ソンリョンに防がれた。その後にも神戸はMF山口蛍がエリア外からミドルシュートを狙ったが、枠を大きく外れていった。

 一方的に攻める神戸は、前半22分にも高い位置でボールを奪い返し、右から佐々木が折り返したボールを大迫がボレーで狙ったが、わずかに右に逸れていった。その直後にも速攻で川崎の守備を崩して、武藤の落としを受けた山口が右足でゴールを狙ったが、GKチョン・ソンリョンに足で止められる。

 神戸に決定機が続いたなか、前半25分には飲水タイムが設けられた。試合再開直後、ここまでシュートを打てていなかった川崎は、DF佐々木旭の折り返しからMF脇坂泰斗がシュートを放つが、右ポストを叩いた。同31分には神戸が再びチャンスを作り、右のDF酒井高徳の折り返しにMF井出遥也が合わせたが、シュートは右に外れていった。

 このままハーフタイムを迎えるかと思われた前半43分、神戸は右サイドから酒井が折り返したボールを武藤がゴールに流し込み、先制ゴールを記録した。このゴールで神戸が前半を1点リードして折り返した。

 後半のスタートから川崎はMFゼ・ヒカルドを投入する。後半4分には神戸がエリア内までボールを運び、大迫がエリア内で鋭く反転してシュートを放ったが、GKチョン・ソンリョンが触ってボールを枠外に弾いた。川崎も後半14分にMF脇坂泰斗のコーナーキック(CK)からファーポスト前でフリーになったFW家長昭博がヘッドで合わせたが、ヘッドは右に外れていった。

 神戸も後半24分、速攻からチャンスを作ったが、大迫の折り返しに合わせた武藤のシュートは左に外れて得点にはできなかった。後半25分には川崎も佐々木がミドルシュートをゴールに飛ばしたが、GK前川黛也がキャッチした。このプレーの直後、神戸はDFマテウス・トゥーレルが左太腿裏の負傷を訴えて、DF本多勇喜と交代になる。川崎も後半途中で足を攣っていたDFジェジエウがMF瀬古樹と交代した。

 両チームの消耗が目立ったデーゲームは、このまま1-0とホームの神戸がリードしたまま終了。神戸はリーグ戦4試合ぶりの勝利となっている。

(河合 拓 / Taku Kawai)



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