30m級ゴラッソで才能発揮 日本代表SBの離脱→後継者の存在感「自分でも少しパニック」

C大阪の奥田勇斗【写真:Getty Images】
C大阪の奥田勇斗【写真:Getty Images】

毎熊が海外移籍へ…C大阪DF奥田が鮮烈なゴラッソ

 セレッソ大阪のDF奥田勇斗は6月15日のJ1リーグ第18節、浦和レッズ戦の後半4分に鮮やかなミドルシュートを決め2-1の勝利に大きく貢献。日本代表歴のあるDF毎熊晟矢の海外移籍を前提としたチーム離脱が発表された次の試合で後継者として明確に名乗りを上げた。

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 1-0のリードで迎えた後半4分、C大阪は右コーナーキックがニアサイドでクリアされてゴール正面に飛んできたところ、カウンターをケアする位置にいた奥田が思い切り右足を振り抜くと、スピードを上げながらスライドしていったボールはゴール左上隅に突き刺さって鮮やかな追加点になった。

 奥田はこのゴールについて「コーナーキックを蹴る時点でちょっと匂いがいして、こぼれてくるかなと思って少し前のポジションを取った。とりあえず枠に入れようと思って押さえたら、意外といい形で入った。自分でも少しパニック、嬉しさで」と笑っていた。

 C大阪は13日に毎熊が海外移籍への準備を前提にチームを離脱したことを発表。この日の浦和戦後に毎熊はピッチに姿を見せ、サポーターからの声援を受け止めていた。

 試合後に毎熊からゴールへの祝福を受けたという奥田は「今日の試合、最近は試合に出ていて結果を残せていなかった。アシストでも試合に勝って結果を残そうという気持ちが強かったので、それが今日、毎熊君を送り出す時に得点できてなおかつチームも勝って送り出せたのは嬉しい」と喜んだ。

 奥田は同じ大阪のライバル、ガンバ大阪の下部組織で育ち桃山学院大学へ進学。昨年に特別指定選手としてC大阪でのデビューを果たして今季から正式加入した。G大阪のU-23チームでJ3に参戦していた当時にゴールを記録していることからプロ初ゴールという扱いにはならないものの、C大阪での初ゴールは新たな力がチームの中心になっていく象徴的な一撃になった。

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