「ちょっと信じられない」 浦和GK西川が悔やんだFK弾の失点…セットプレー立ち位置に言及
「ライト(照明)とかぶってボールが消えて見失ってしまった」と振り返る
浦和レッズのGK西川周作は、6月15日のJ1リーグ第18節セレッソ大阪戦に1-2で敗れた試合後、まさかの失点となった直接フリーキック被弾について「ちょっとライト(照明)とかぶってボールが消えて見失ってしまった」と無念の表情だった。
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両チームが一進一退の展開を見せていた試合は前半42分、左サイドの低い位置でC大阪がフリーキックを獲得した。通常なら中央の選手へクロスを合わせるのが予想されるポジションからのキックだけに、西川は最終ラインとの間を詰めるためにやや前よりのポジションを取った。ここで意表を突いてC大阪のFWルーカス・フェルナンデスはニアサイドの上を狙って右足で直接シュート。絶妙なコースに飛んだボールは、ゴールに戻る西川のジャンプも及ばずゴール内へ吸い込まれた。
ゴールに戻る際の挙動がバタバタした感じにもなった西川は、この場面について「僕のプレーを見ている人には分かると思うんですが、普段やらない動き方をしていたと思う。ルーカス選手のボールが上に上がって、ちょっとライトとかぶってボールが消えたというか、それで見失ってしまって、あのような動き方になってしまった。それは反省材料で、普段やらないステップワークだったので、自分としてもちょっと信じられないゴールだったと感じた」と話した。
年間で1試合か多くても2試合しか行わないアウェーの試合会場であり、ナイトゲームという条件も併せると数年に1回かもしれない。会場の照明の角度などをどこまで頭に入れてプレーできるかという点で不運な面も感じられるが、西川は「今までそういうシーンがなかなかなかったので自分としては教訓にして、見えない時にどのように動き切るかというところ。一歩目がどうだったかと言われたら、そこはしっかりとビデオで見て自分の感覚と動き方を確認したい」と話した。
一方で、このような位置のセットプレーでゴールラインのある5.5メートルの位置にGKがポジションを取るのは2021年にジョアン・ミレッGKコーチが就任して以来で一貫して取り組んでいるとのこと。それだけに「自分もアタックにいける距離、あの位置に立ってもしっかりと守れるというのは今までずっと積み重ねてきたもの。失点したからと言って、一番やりたくないのは下がってしまうこと」とし、「去年もそうだし、今年もそこは貫いていくという所。失点はするかもしれないけど、トータルで確率を減らす、相手のチャンスを削っていく作業は、これからもしていきたい」と話した。
昨季はガンバ大阪のFW宇佐美貴史にこのようなポジショニングを突いて直接ゴールを決められた試合があった。西川は「相手もセットプレーに関しては対策していると感じているので、GKが出られない場所に、蹴っていてきて折り返しを狙ってくるチームも増えているし、自分たちも研究に対してさらに上をいかないといけない」と話していた。