町田のプレーは「激しいかもしれないが、戦いの範囲内」 日本代表OBが世間の批判に持論「普通に強い」【見解】
後半アディショナルタイムに天野が背後からファウルを受けて激高
横浜F・マリノスは、6月15日に行われたJ1リーグ第18節FC町田ゼルビア戦に1-3で敗れた。首位相手に力の差を見せられる結果となったなか、後半アディショナルタイムにファウルを受けたMF天野純が怒りを露わにする場面があり、クラブOBの元日本代表DF栗原勇蔵氏も「イライラしていた」と語った。
横浜FMはホームの日産スタジアムで首位の町田と対戦。前半14分にFW宮市亮の鮮やかなゴールが決まり、幸先良く先制に成功する。
しかし、前半43分にDF昌子源のゴールで同点に追い付かれてハーフタイムを迎えると、後半12分、同16分に立て続けに得点を許して1-3で敗れた。
横浜FMは2点を追いかける後半アディショナルタイム、敵陣で天野が町田FW藤本一輝に背後から足をかけられて転倒。起き上がった天野が藤本に詰め寄り、胸を小突いて睨み合ったが、谷本涼主審らが仲裁に入って事なきを得た。
この一戦を現地観戦していたクラブOBの元日本代表DF栗原氏は、「町田は普通に地力があって強かった」と印象を語った一方で、横浜FMに関しては「マリノスらしさがなくなってきた」と古巣が本来の姿ではなかったと感想を口にした。
そのうえで、天野がファウルを受けたシーンについては「負けていてたのもあってイライラしてましたね」と言及。町田は前半38分にもFWエリキがMF喜田拓也の背後からアフター気味にチャージを仕掛けて倒し、イエローカードをもらう場面もあったが、栗原氏は町田のプレーは総じて「激しいかもしれないですが、戦いの範囲内だと思います」と見解を述べていた。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。