町田の選手は“ジャイキリ騒動”後の批判をどう受け止めた? 「黙らせる意味でも勝てて良かった」
平河、昌子、藤尾が横浜FM戦後に言及
FC町田ゼルビアは、6月15日に行われたJ1リーグ第18節で横浜F・マリノスと対戦し、3-1の勝利を収めた。試合後の取材で、町田の選手らは天皇杯2回戦の筑波大学戦で4人負傷したことや、SNSで寄せられている批判について言及した。
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横浜FMのホームに乗り込んだ首位の町田は、前半14分に先制点を許すも、同43分にフリーキックの流れからDF昌子源が押し込み同点で折り返す。後半は町田が主導権を握ると、同12分にFW藤尾翔太、同16分にMF下田北斗が得点を奪い、3-1の逆転勝利を収めた。
町田は6月12日に行われた天皇杯2回戦で筑波大にPK戦の末に敗れたうえ、4人の負傷を出し、試合後には黒田監督が苦言を呈した。このことをきっかけにSNS上では町田へ対して、批判の声が上がるなどしていたが、U-23日本代表活動でチームを離れていたFW平河悠は「4人怪我人が出るような試合というのは歯がゆいものもありますし、今日はその4人の分まで気持ちを入れて試合に入った。批判の声はたくさん聞こえてきたけど、自分たちはただサッカーをやっているだけなので、そういう声を黙らせる意味でも勝てて良かった」と、試合を振り返った。
同じく代表活動でチームを離脱していた藤尾は「SNSに書かれることは僕らにはコントロールできないので、それを気にしても仕方がない。僕たちが何か食らうわけでもないですし、僕らは何も考えずに、コントロールできるところはプレーで示して試合に集中するだけなんで特に何も思ってないです」と冷静な胸の内を明かした。
また、この試合で同点弾を決めた昌子は「いろいろありましたけど、サッカーって怪我は付き物だし、隣り合わせなので」と理解を示しつつ、「マリノスさんは強いし試合中キツいですけど、怪我した4人に比べたらなんてことない。サッカーできない苦しさに比べたら。彼らの思いも背負って、『勝とう』と試合前にもチームメイトに話した」と負傷した4人への思いや、ロッカールームでの舞台裏を明かした。また、「SNSに関してはもう僕らからは何も言えない。それぞれが思うところはあったと思う」と言及していた。
(FOOTBALL ZONE編集部・小西優介 / Yusuke Konishi)