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元戦友がジェラードへの惜別コラムを英紙に寄稿 「なぜこんなことに……」
キャラガー氏が綴った別れの言葉
「こんなことが起きてしまって良いものなのか? スティーブン・ジェラードへの長きにわたるお別れが始まった」
英地元紙「デイリー・メール」で、コラムの一面を任されたジェイミー・キャラガー氏は、書き出しをそのような言葉で綴った。それは生涯の戦友、スティーブン・ジェラードが切り出した別れを、いまだ受け入れられていないようにも見えた。
「私はなぜこんなことになってしまったのか理解に苦しんでいる。スティーブン・ジェラードがリバプールを去る日が来るなんて思ってもいなかった。彼は私と同様、一つのクラブを愛したワンクラブマンとして引退する選手だと思っていた。8歳でのアカデミー入学からここまで、あらゆることを犠牲にし、すべてをリバプールに捧げた男だ。スティーブンはリバプールでのキャリアをさらに数年延ばすため、昨夏に代表を引退したばかりだ。しかし、6週間前に契約について噂話が飛び交い始めた。私は言い続けてきた。リバプールは絶対彼を手放してはいけないと。それなのにこれだよ」
クラブの対応に不満を呈しながらも、キャプテンの決断に関しては冷戦な分析で見解を述べている。
「スティーブンがフレッシュなチャレンジをしたいという考えは理解できる。おそらくアメリカになるだろう。彼は15年間リバプールのトップスターだ。これはクラブ内だけの話ではない。リバプールは街というより村。誰もがお互いを知っているような場所では、スティーブンのような村の中心的存在は、常に細かなところまでチェックされる。彼がバーやレストランに行けば、皆が固まってしまうような存在だ。
だから数年前から彼は街へ出かけるのをやめた。町中の人々が、ピッチ上や外での彼を話題にしてきた。そういうクラブへの情熱に溢れた街で過ごすのは、地元少年である彼にとってとても息がつまる思いだったろう。そして、プレー時間を考えての移籍でもあるだろう。毎週プレーするのが当たり前だったときからプレー時間を管理されるまで、彼とは幾度も話をしてきた。プレーできなくなるのは本当に辛いし、私自身が引退を決めた要因でもあった。彼はベンチに座って満足する男ではない。そう考えると正しい決断をした」