EURO開催国ドイツ5発圧勝スタート…ゴールラッシュの幕開け現地絶賛「完璧な勝利」
EUROが開幕、ドイツが5得点でスコットランドを一蹴
ヨーロッパサッカーの祭典、欧州選手権(EURO)が現地時間6月14日に開幕。開催国ドイツが5得点のゴールラッシュでスコットランドを一蹴した。ドイツ誌キッカーは「ここ最近の主要国際大会での初戦は3連敗していたが、勝利を飾ることができた」と伝えた。
ドイツは開始直後から圧倒的な攻勢を見せ、前半10分にはDFジョシュア・キミッヒのパスを受けたMFフロリアン・ビルツがゴール正面からのダイレクト右足ミドルを決めて先制する。ほぼハーフコートゲームのように押し込んでいく中で、前半19分には左サイドを切り崩してFWカイ・ハフェルツのパスを受けたMFジャマル・ムシアラが目の前に立ちふさがる相手DFを意に介せずシュートを放ちゴールに突き刺した。
さらに前半終了間際、シュートのこぼれ球に詰めようとしたMFイルカイ・ギュンドアンに対してスコットランドDFライアン・ポーテアスが突進。ギュンドアンの足首付近に上から飛び掛かるようなタックルになってしまった。混戦の中で主審は確認できなかったものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューを実施。主審は映像を見た瞬間に決断してPKとポーテアスへレッドカードの判定に。これをハフェルツが決めて前半だけで3-0となった。
後半も10人のスコットランドに対して余裕のあるゲーム運びを見せるドイツは、後半23分に途中出場のFWニクラス・フュルクルクが右足の強烈シュートを叩き込んで追加点。セットプレーからオウンゴールで1点を献上したものの、試合終了間際にはMFエムレ・ジャンの追加点で5-1と気持ちよくゲームを締め括り、ホームの大声援に応えるスタートになった。
ドイツ誌キッカーは「ドイツ代表チーム、ホームのユーロで完璧な勝利を祝う」と伝え、ユリアン・ナーゲルスマンによるメンバー選考や立ち上がりにかなりの強度を見せて圧倒したプレーぶりを称賛。そして、「ここ最近の主要国際大会での初戦は3連敗していたが、勝利を飾ることができた」と、日本代表に敗れた2022年カタール・ワールドカップ(W杯)など初戦の取りこぼしで苦境に陥ったことを念頭に、好スタートを切ったことが前向きなことだと報じていた。