森保J、アジア最終予選「死の組」シミュレーション オール中東の可能性も…“最悪シナリオ”は?
イラン、韓国との対戦は回避される
森保一監督率いる日本代表(FIFAランク18位)は6月11日、ピースウイング広島で行われた初の国際試合の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア代表(同89位)戦で5-0の勝利を収め、同予選無傷の6連勝で最終予選に進出。11日に最終予選に進出するすべてのチームが出揃い、27日に組み合わせ抽選会が行われる。日本は第1ポットで、イラン、韓国との対戦は回避。そのなかで“最悪のシナリオ”を考察する。
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今大会からアジアは8.5枠に増枠となり、各ポットに3か国が入る。同じポット同士の対戦は行われない。最終的には最新のFIFAランキングでポット分けが決定するが、予想される順位で各組を見ていく。
■第1ポット
日本、イラン、韓国
■第2ポット
オーストラリア、カタール、イラク
■第3ポット
サウジアラビア、ウズベキスタン、ヨルダン
■第4ポット
UAE、オマーン、バーレーン
■第5ポット
中国、パレスチナ、キルギス
■第6ポット
北朝鮮、インドネシア、クウェート
イラン、韓国との対戦は回避するなかで、最大のライバルと言える第2ポットでは過去10年、W杯予選で無敗(3勝1分)のオーストラリアが最も相性が良い。一方のカタール、イラクは直近の対戦で敗れており、どちらが来ても“日本の弱点”を突いてくるだろう。
第3ポットにはまさかのサウジアラビア。ロシア、カタールW杯予選で対戦もアウェーでは勝利を挙げられていない。敵地が鬼門なだけに対戦を回避したい相手となる。
第4ポットはいずれも中東が相手となる。アジアカップで対戦したバーレーンやUAEも侮れないが、森保ジャパンにとって嫌な思い出はやはりオマーン。カタールW杯最終予選の初戦でホーム開催ながら土を付けられた相手だ。当時の黒星スタートはその後の戦いを苦しくした大きな要因となった。
第5ポットでは実力差はあるものの、恐らく中立地開催となるパレスチナや、キルギスは過酷な移動が強いられることとなるだろう。
第6ポットには北朝鮮。2次予選で突如の中止となったドタバタ劇の“再来”は避けたい。直近では中立地ラオスで開催されていたが、アウェーが不透明で対策が立てづらく不気味。ホームでも苦戦を強いられて唯一複数得点が出来なかった相手だ。
また、可能性的には“オール中東”となることも考えられる。アジア杯ではロングボールという弱点が露呈し、特に中東勢は徹底して狙ってくるだろう。最終ラインがベストメンバーで臨めればいいが、欧州シーズンの開幕当初で不透明な部分もある。長距離移動、環境へのストレスもあるなかで、増枠されたとはいえ、どの相手でも戦いは困難を極めるはず。森保ジャパンにとっては残り3か月でベースを引き上げることが必要となってくる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)