「僕は自信がなかったことがない」…久保建英、高校生年代に説いた飛躍への心構え

イベントに登場した久保建英【写真:石川 遼】
イベントに登場した久保建英【写真:石川 遼】

“未来の日本代表”たちに示したトップ選手としての矜持

 日本代表MF久保建英が“未来の日本代表”たちにトップ選手としての矜持を示した。23歳のレフティーはワールドカップアジア最終予選のシリア戦から一夜明けた6月12日、アディダス社の新スパイク発表イベントに出席した。

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 久保は「スピード」がコンセプトになっている新スパイク「F50」仕様にデザインされたスポーツカーに乗って登場。「昨日の試合(シリア戦)で履いてきたばっかり。最近僕が成長を感じているスピードを100%出せるスパイクになっている。ただ軽いだけではないという部分をみなさんにも感じてもらえれば」と新しいスパイクの感想を語った。

 イベントでは同日に行われるU-16セレクション「THE FAST」に参加する高校生年代の選手とも交流。参加選手からの質問に久保が真摯に答えた。

 久保は「どうしたら自分に自信を持ってプレーできますか?」という質問に「僕はサッカーだけですけど、自信がなかったことがない」ときっぱり。そして「難しいんですけど、自分が自信を持ってプレーしないと、自分の100%は出せない。いつどこでどんなチャンスが転がっているか分からないので、いつ何時も自分の100%を出せるようにしてほしい。メンタルどうこうという話は好きではないが、常にそういう気持ちで試合や練習に取り組んでほしい」と語った。

 続いて「試合中にミスをしてしまった時にどのように気持ちを立て直すか」という質問には「あえて同じプレーをトライしてみる」という。その心とは「どうしてもミスは頭に残りがちなので、あえて同じアクションをしてみて、成功して成功体験を植え付けることが大事だと思います。例えば、コントロールでミスしてしまったら同じコントロールを要求するとか、縦パスをミスしたら同じ縦パスをトライしてみる」と自己流のミスとの向き合い方について語った。

 そして久保はこれからセレクションを受ける少年たちに「明確なチャンスだと思うので(参加する)25名のなかで自分が一番だと思って、しっかり競い合って次のチャンスに向かって羽ばたいてほしいなと思います」と選手たちにエールを送っていた。

(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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