マンU指揮官はなぜ続投? 120億円 MFら怪我離脱&若手育成をクラブ評価と英指摘
テン・ハフ監督の続投が一斉に報じられる
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは解任の噂も浮上していたエリック・テン・ハフ監督の続投を決めたと現地時間6月11日に英国メディアが一斉に報じた。
ユナイテッドは今季プレミアリーグを創設後ワーストとなる8位で終えるなど不本意なシーズンを過ごした。宿敵マンチェスター・シティを下してFAカップのタイトルを手にしたものの、2022年から指揮を執るテン・ハフ監督への逆風は強く、すでに前バイエルン・ミュンヘン監督のトーマス・トゥヘル氏や今季限りでブライトンを退団するロベルト・デ・ゼルビ監督らが後任候補として挙げられていた。
そうしたなかで、クラブはテン・ハフ監督との話し合いを含むパフォーマンスレビューを行い、その結果オランダ人指揮官の続投を決断したという。話し合いは前向きなものだったようで、2025年6月末となっている契約の延長交渉も始まっているという。
英紙「デイリー・メール」は、クラブは今季の負傷者の多さや新加入選手が適応に苦しんだ事情なども配慮してテン・ハフ監督にさらなるチャンスを与えたと、続投を決断した理由について伝えている。昨夏の新戦力GKアンドレ・オナナとFWラスムス・ホイルンドはトップフォームに達するまでに時間を擁し、6000万ポンド(約120億円)を投じた目玉補強のMFメイソン・マウントは負傷による長期離脱を強いられ、リーグ戦出場は14試合にとどまった。
また、テン・ハフ監督の若手選手の育成の手腕に関しては高い評価が与えられているという。今季はともに19歳のMFアレハンドロ・ガルナチョとMFコビー・メイヌーがブレークして主力に定着。低迷するチームにおいて、わずかな光明となっていた。
クラブから信頼を寄せられているテン・ハフ監督。“赤い悪魔”を蘇らせることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)